覚えておきたいポイント
  • 身体をこすりつけてくるのはご機嫌の証
  • 安心している時、眠い時、気持ちが良い時などに喉をゴロゴロ鳴らす
  • 低い鳴き声は威嚇、警戒、不安を、高い鳴き声は欲求、甘え、危険信号を表す
おかさん!ごは~~ん、ちょうだい
おかさん!ごは~~ん、ちょうだい
「うちの子、わたしが帰宅すると、玄関で待っていて飛びつくように足元にスリスリくるんです~」「頭を出すと、額を寄せてきて、ゴンゴンこすりつけてくるんです~」「抱っこしてると気持ちよくなってきて、ゴロゴロ喉を鳴らしながら、前足をフミフミ、毛布をチューチューするんです~」「なにかして欲しいことがあると、わたしの顔を見上げながら『うにゃ』って話しかけてくるんです~」などなど。

猫同居人だったら、一度は(毎日?)経験済みのことだと思います。猫はなぜ、スリスリ・ゴンゴン・ゴロゴロ・モミモミ・フミフミ・チューチューしたり、同居人に話しかけるのでしょう? その時の猫の気持ちは? 猫は何を要求しているのでしょう? 猫のしぐさや鳴き声から猫の気持ちを読み解いてみます。

<目次>
  • 猫のしぐさには、どんな意味があるの?
-猫がスリスリ・ゴンゴン身体をこすりつけてくる
-喉をゴロゴロ鳴らす
-モミモミ・フミフミ・チューチュー

猫がスリスリ・ゴンゴン身体をこすりつけてくる

大好き! 甘えたい! もともと撫でられると気持ちのいい部分(額・耳の後ろ・頬・喉、腰、お尻、シッポなど)を擦りつけて、猫が気持ちよくなりたいときの、ご機嫌なしぐさのひとつです。

猫がこすりつけたがる部分、額などには臭腺があり、ここから人間では感じることができないフェイシャルフォルモンが出ます。猫は特に自分のニオイを大切にする動物なので、「これはわたしのもの」という所有者のマーキング行動でもあります。自分以外のニオイがついているとき、あまり好まないニオイに対しても自分のニオイ付けのためスリスリします。もし猫カフェに行って帰宅したら、「どこで浮気してきたのよ!」といつも以上にスリスリゴンゴンされるでしょう。

喉をゴロゴロ鳴らす

安心している時、甘えている時、眠い時、気持ちがいい時など、猫は喉をゴロゴロ鳴らします。「喉を鳴らす」と表現しますが、実際には喉からゴロゴロと音が出ているのではありません。どこからどうやってこの音を出しているかは、まだはっきりと解明されてはいませんが「気管と横隔膜の筋肉の共鳴による咽頭の振動(Dr.Houpt)」という説や「喉頭質皺壁という仮声帯が震えているのではないか?(麻布大学獣医学部武藤教授)」など諸説あります。猫のゴロゴロをよく聞いてみると、一定の単調な音ではなく、呼吸の吸うときと吐くときに音の高さの違いがあることに気がつくでしょう。

また、全ての猫が必ず喉をゴロゴロ鳴らすかというと、そういうこともなく、全然鳴らさない猫もいます。ゴロゴロの強さも静かに耳をそばだてても聞き取れないほど小さな音しか出さない猫や、隣の部屋にいてもゴロゴロが聞こえるくらい大きな音を出す猫がいます。猫のゴロゴロもその猫の個性の一つといえるでしょう。

お母さん猫は子猫に授乳する時、喉をゴロゴロ鳴らしながら子猫に安心感を与えます。子猫も生後3~4日頃から喉を鳴らすことができるようになり、お母さんのゴロゴロに応えるようにゴロゴロの合唱を聴かせてくれます。赤ちゃん猫は最初ニオイ(嗅覚)しかわかりません。匂いでオッパイの場所を判断しますが、そこにお母さんのゴロゴロが加わることでより安心できるようです。

これ以外に、不安を感じたり、病気やケガで身体がつらい時、そして死が近づいた状態にも猫は喉を鳴らします。猫が喉を鳴らすときの周波数は25~50ヘルツで、これは骨密度を高めたり、身体の回復力を上げる効果があると証明されています。

猫が喉を鳴らすのは、同居人(親猫)に甘える行動であり、その一方、喉を鳴らすと自分自身も安らげるので、不安や恐怖感を減らし気分をリラックスさせる、また身体を回復させようとしているのではないかと考えられています。

モミモミ・フミフミ・チューチュー

子猫は、お母さん猫のおっぱいを前足でモミモミしながら吸います。モミモミすると乳腺を刺激するのでオッパイの出が良くなります。同じように、大きくなっても毛布やタオルなど柔らかい感触のいいもの、人の手や指、首、お腹などをモミモミしたり吸い付いて恍惚状態になってしまう猫がいます。

離乳期前に母猫と離された子猫の方が、大きくなってもこのモミモミ・フミフミをするという説がありますが、わたしの観察では親と離された時期は無関係だと思います。以前我が家で生まれた子猫を母猫と離さず一緒に飼っていましたが、この息子猫は、大人になってもず~っと、わたしにモミモミ・チューチューしてくれました。

猫は、無条件で自分を受け入れて甘やかしてくれる同居人を母猫と思うようで、特に依存度の高い性格の猫が眠くなってくるとモミモミ・フミフミ・チューチューを始めることが多いです。この行動が、特にオス猫の方によくみられるのはオス猫の方が甘えん坊の子が多いからかも知れません。またこれは、唾液や足の裏の臭腺から出る自分のニオイ付け行動でもあります。

この他のボディランゲージでは、ちょっと怖い経験をした後とか、緊張を感じた時、または失敗してばつが悪い時などは舌をペロッと出して口のまわりや、手足を舐めたりします。あくびをして気分転換を図ったりすることもあります。