駅近は古いシングル、カップル向き中心の賃貸物件
市川駅周辺には7000台近く収容できるだけの駐輪場が用意されている。一部は無料だが、それ以外は登録制で有料 |
駅から徒歩15分以上と多少離れた場所、バス便利用などの地域になると、南口、北口に関わらず、駐車場付き物件が増えます。2DKで駐車場代込みで10万円前後、3DKで12万円前後からが目安。賃料は12万円以上になりますが、60m2以上など広めの物件も少なくありません。
南口ではファミリー向きを中心に団地建設も進んでいるので、こちらも今後借りやすくなりそうです。また、南口エリアは平坦ですし、駅周辺には市営の駐輪場も多いので、自転車利用も手です。
再開発期待で価格アップも予測される分譲物件
市内の住宅街は低層物件が大半。アパート、マンション、一戸建てが混在する |
ただし、北口側は建物の高さの制限などが厳しい風致地区に指定されていること、元来一戸建て中心の地域なので、まとまった建設用地が取りにくいことから、今後供給の中心になるのは南口側あるいは14号や市川駅~市川真間駅間など、駅周辺になりそうです。
駅名 | 平均坪単価 | 平均築年数 |
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新小岩 | 122万円 | 20.0年 |
小岩 | 129万円 | 18.9年 |
市川 | 140万円 | 20.7年 |
本八幡 | 145万円 | 16.7年 |
下総中山 | 110万円 | 21.5年 |
※駅からの距離などには特段の制限はない
意外に多いのは3DKなど小規模な中古一戸建て。場所、築年数などによっては2000万円台でも供給されています。ただし、このくらいの規模になると駐車場付きは少なくなります。
今のところ、大規模物件は少なく、小規模な物件が中心なので、選択肢が多い地域とは言いがたい市川ですが、今後に期待をしたいところです。
*2005年の記事に加筆、修正。
【シリーズバックナンバー】
Vol.1「ハイソで国際的な下町『広尾』」
Vol.2「中央線文化漂う住宅街『荻窪』」
Vol.4「粋と新しい便利さの街『神楽坂』」