「川崎」全ガイド(3)　南武線エリア(2ページ目)

新築マンションでは
駐車場の数、料金も重要なポイント

駅周辺では大規模な再開発計画も続行中。住居以外にも店舗などが増えていく予定だ

新築マンションで目に付くのは、やはり大規模物件。どの駅でも200戸から数百戸以上の物件が供給されており、オール電化、多種の共用施設など、最新設備を備えたものも多いようです。とはいえ、50戸以下の物件も供給されていますので、選択肢は豊富。価格は3500万円～。70m²で考えると4000万円前後の予算を見ておいたほうがいいでしょう。
新築物件については最後にこのエリアを大きく変えそうな話題の物件をご紹介します。偶然の巡り合わせですが、かつて右上の写真を撮った場所で現在、いよいよ再開発が行われているのです。

この地域ではあちこちで新築マンションモデルルーム告知の看板をみかける

この地域で新築マンションを選ぶ際に注意していただきたいのは、JR・京急エリア同様、規模の違いですが、特に駐車場の台数、料金は気にしたいところ。というのは、より車の必要度が高いエリアだからです。大規模物件の場合は全戸分＋来客用の用意があるようですが、小規模ではそこまでの用意がないこともありますし、駐車場の料金も物件によってかなり幅があります。購入を考えるときは、そうしたものも考慮して比較検討したほうがいいでしょう。

新川崎駅周辺からは川崎、武蔵小杉のビルや建築中のマンションなどが遠望できる

また、現時点では周辺は繁華とは言い難い地域ですが、川崎、武蔵小杉がいずれも見えるほどのロケーションであり、年々、変化を続けています。周辺に同種の施設ができれば、マンション内の共有施設は不要になることも考えられますから、あまり過度な設備のある物件は一考したほうがいいかもしれません。

中古でも物件によっては3500万円以上、
一戸建てなら5000万円前後が目安

タワーを含む9棟からなる「パークシティ新川崎」。植栽が気持ちのよい木陰を作っている

中古マンションでは60m²程度で2000万円～といった物件も供給されていますが、人気のパークシティ新川崎では70m²後半で3500万円前後～。物件による差が大きいようです。

一戸建ての場合は4000万円の後半、5000万円前後～が目安。まとまった規模で開発されている場所は少なく、多くても数戸程度の開発が中心になっています。

賃貸はどの間取りも少なく、しいてあげれば、分譲タイプのファミリータイプが幾分多い程度。借りるより、買う地域といえるわけです。

さて、最後に新川崎駅、鹿島田駅と2路線2駅が利用可能で、足回りの良いこのエリアをさらに便利にする大規模な再開発についてご紹介しておきましょう。それが2駅間の間に建設されるタワーマンションです。建物が作られるだけではなく、2駅がそれぞれこのマンションを介してペデストリアンデッキでつながれることになっており、足回りの利便性は大幅にアップします。敷地内には商業施設も作られる予定だそうですから、生活の利便性向上も期待できるわけです。完成予定は2015年です。
ここ数年で大きく変わってきた新川崎周辺。前回の取材時よりも街行く人は増え、子どもの姿をよく見かけるようにもなりました。新しく、今風に変わった店などもいくつか見かけましたし、この街全体がまだまだ動いている印象があります。今後、どう変わって行くか、楽しみです。

＊2007年の記事に加筆、修正。

【シリーズバックナンバー】
「田園都市を代表する優雅な町『たまプラーザ』」
「坂と異国情緒の街『横浜（山手、元町）』」
「歴史と未来が交差する街『みなとみらい周辺』」
「港町横浜『関内、伊勢佐木町、中華街』」
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「人気、注目度上昇中の『川崎』全ガイド(1)」
「川崎全ガイド(2)JR・京急エリア」