ガイドは日々患者さんやその家族と話をしていますが、「夫が好き勝手に食べて困る」、「妻がアレコレ食べろとうるさい」など食事に関する家庭内トラブル(?)をよく耳にします。女性の栄養士仲間でも、「夫に色々言ってもふてくされる」、「私が言っても聞かないから他の栄養士に見てもらってる」なんてことは日常茶飯事。

ここまで読むと、とにかく食事の改善には興味がない夫の様子が目立ちますが、妻や家族がいない時に話をすると「妻にいつも色々言われてるけど、少し言うこと聞こうかな」とか「僕のために一生懸命食事を作ってくれる」なんて声も聞こえてきます。要するに妻などに面と向かってあからさまに、あーだこーだ言われると、ついつい拒否してしまう事があるようです。夫のコレステロールを改善する3つのコツ、そして注意点を1つ説明します。

夫に栄養指導をしない 

食習慣

どうやったらわが夫の食習慣を変えれるか……

栄養指導っぽく言われると、ついつい拒否反応を示してしまう人も多いよう。食事をしている時に「テレビで○○が悪玉コレステロールに良いって言ってたよ」と少し間接的に言うのもコツ。「今日は雑誌に高脂血症に効くって書いてあった○○を作ったよ」、「いつもの菓子パンには動物性脂肪が沢山入っているから、今日は植物性脂肪でマフィンを作ったよ」など、くり返しさりげなく情報をインプットしましょう。一気に言ってしまうと栄養指導のようになるので、さりげなく1つずつ。

【会話例】
  • 「飽和脂肪酸って知ってる? 室温でも固体状のバター、肉の脂、クリーム、ショートニングは悪玉コレステロールを上げてしまうんだって。菓子パンとか焼き菓子の食べすぎにも気をつけないとね。」
  • 「青魚に含まれるオメガ3脂肪酸はコレステロールの改善に役立つって聞いたよ。週に何回かは食べないとね。」
  • 「朝食の食パンにマーガリンの代わりにピーナツバター使ってみる? 飽和脂肪酸の量はぐっと減るし、たんぱく質もとれるよ。」
  • 「朝食は雑穀米と納豆にしてみようか。両方ともコレステロールの改善に役立つんだって。」
  • 「外食する時は脂身の少ない肉とか魚、豆腐を使った料理を選ぶとコレステロールにいいんだって。どこのお店がおいしいかな。」
  • 「やっぱり野菜や果物って大切だね。水溶性食物繊維というのがコレステロールの改善にも役立つんだって。」
  • 「食事も大切だけど、運動すると善玉コレステロールが改善されるそう。週末にハイキングに行く?」
  • 「ドレッシングやマヨネーズも気をつけないとね。飽和脂肪酸が少ない製品ってあるのかな。明日探してみるね。」

あなたが居ないと困るのよ~を強調する

あなた

あなたがいないと私困るのよ~。


 
妻が色々心配してるのに暴飲暴食を続ける夫も多いもの。「なんで私の言うことを聞かないの!」、「こんな食べ方するとどうなるか分かってるんでしょう」とは決して言わないようにしましょう。ネガティブなアプローチはほとんど効果がありません。「悪玉コレステロールが高いと○○才(夫の年齢+10歳)くらいでも心筋梗塞で倒れたりするんだって。あなたが倒れてしまうと本当に困っちゃうわ」、「高脂血症はやっぱり放置しておくと怖いね。急に倒れて何十年も寝たきりになる場合もあるんだって。私たちも元気に暮らすために気をつけないとね。」とさりげな~く愛情を込めて言うのがポイント。あなたが元気でないと私たちは困るというのをとにかく強調しましょう。頼られて嫌だと思う夫はいないはず。一度言ってもしばらくすると忘れてしまう人も多いので、タイミングを見てくり返し伝えましょう。

次のページでは、もう1つのコツと注意点を引き続き紹介します。