大学生の就職活動/就職活動での業界・企業研究

送る前に再チェック!会社宛メールの誤字脱字(2ページ目)

メールのやり取りは、合否の判断材料の一つだ。よってすみやかに訂正・謝罪しなくてはいけない。うまくリカバリーすれば、それ自体が自己PRになり、人事の記憶に残る。失敗こそチャンスと考える癖をつけるべし!

執筆者:見舘 好隆


「失敗こそチャンス!」と考えよ。

社名の一部である“株式会社”の位置を間違えることは、とても重大なミスです。なぜなら
    • 社名には当然込められた“思い”がある。親が子供の名前の考える時、画数さえも気にするのと同じ。“株式会社”の位置も前にするか後にするか熟考したに違いない。よって社員である人事にとって、決して気分がいいものではない。
    • もちろん「些細なこと」として流してくれる可能性もある。しかしながら「熱意が足らない」とは思われるだろう。もしくは「うっかり屋さん」とは思われるだろう。
つまり、マイナスはあってもプラスには決してならない。よって、さっさとお詫びメールを書くべきである。

さて、お詫びメールの内容は、気が付いた時期で若干内容が変わる。

<送ってすぐに間違いに気づいた場合>
この場合は速さが勝負だ。さっさとお詫びのメールを送るべし。うだうだお詫びの文章に悩んで時間を空けてはいけない。

<数日後に気がついた場合>
この場合はお詫びのメールの内容でリカバリーしなくてはいけない。単に間違いのお詫びだけでは、受け手に「やっと気が付いたか!」と思わせるだけ。また間違ったことを延々と謝罪してもくどいだけだ。よってこの場合はお詫びの文の後に熱意を添えて失敗をフォローしたい。

添える熱意とは店舗レポートやパンフレットの感想、ホームページへのコメントなどだ。ポイントは「さりげなく・具体的に」。「さりげなく」書かなければ失敗の穴埋めのための活動と思われて熱意が疑われる。そして「具体的」でなければ決して熱意は伝わらない。

さらにポイントは「失敗こそチャンス!」とポジティブに考えることだ。失敗したことで少なくとも、「人事は君の事を覚えた」のだ。そしてその失敗をリカバリーすれば、「人事は君の事を“なかなかいい奴だ”と覚えた」ことになる。失敗することで君はそのチャンスを得たのだ。このチャンスを生かさない手はない。

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合否は履歴書や筆記、面接だけで決まるものではない。会社説明会での質問や電話での応対、面接での待合室での態度、先輩訪問や店舗訪問での評判、内定が出るまでの手紙やメールのやり取りなど、すべてのプロセスにおける総合評価によって、合否は決まる。

特に手紙やメールでのやり取りは「プリントアウトして履歴書に挟まれる」可能性が高い。よって合否に影響する可能性も少なくないのだ。

失敗は誰だってするよ。でも失敗をチャンスと思える人は少ない。失敗のリカバリーは、単なる自己PRより記憶に残りやすい。

自己PRできるチャンスだと思って、人事の気持ちに届くメールを書こう!

※社名の前につく“株式会社”を「まえかぶ」、後につくのを「あとかぶ」と呼びます。
※メールに「拝啓~敬具」「前略~草々」は不要です。また時候の挨拶も不要です。
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