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あなたはいくらで働く?最低賃金を考える(2ページ目)

SOHOワーカーの中には、報酬に対して考えられない安価を設定している方もいます。都道府県別最低賃金を参考に適正な金額について考えてみましょう。

宮田 志保

執筆者:宮田 志保

テレワーク・在宅ワークガイド

赤字でも楽しければ平気?

悩み
「最初だからわからない」ではなく、スタートだからこそよく考えてみて!
私は1999年にフリーで仕事を始めたのですが、その時はまだ「個人事業主」とか「SOHO」についての知識どころか、「支払いサイト」という言葉さえ知りませんでした。フリーになる前は、社員として給与をもらっていたので、自分の書いたものの値段が全くわからなかったのです。なので、最初は時給換算をし900円から1000円位であればいいな、と考えていました。交通費や、パソコンの電気代、プリントのインク代、紙代、電話代など経費については、何も考えていませんでした。

その頃はとにかく「仕事をする」ことが面白かったので、お金のことは何も気にしていませんでした。その後、2ヶ月後に子どもが保育園に入園し、園料を自分で出すと夫に宣言してしまったため、トータルすると赤字になっていました。

そんな生活は長くは続かない…

「楽しければいい」と思っていた自分も、さすがに赤字になってくると、もう少しお金が欲しいな…と考え始めます。でも、高い値段を低くすることは容易くできても、一度低く設定した値段を高くすることは、とても難しいのです。

クライアントへの交渉能力もなかった私は、自分の作業時間をソフトのショートカットキーを利用することで短縮することにし「時給」を上げることに努めました。あとは、結局は安く請けてしまった割りのあわない仕事を手放すことでしか解決方法はありませんでした。

なので「未経験者だし、最初だから安い単価で請けよう」という考え方はとてもキケンです。必ずあとで「ツケ」がまわってきてしまうと思います。ましてや、「報酬ナシ」なんてもってのほか。企業側によいように利用されるだけのSOHOになってしまいます。

また、低料金で引き受けるSOHOのせいで、業界全体の相場を下げてしまうことにつながるのです。これは気をつけていきたいですよね。

それでは料金設定をどうするか…
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