職歴ナシ学部新卒からのMBAって実際"浮いた"存在?


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MBAコースでは3年程度の職歴を出願条件にしているところが多い

【読者からの質問】
MBAコース進学希望の大学4回生です。 私が志望している大学院は、社会人を主に募集しており、学部からの新卒は稀です。
学部からの募集も受け付けるというので、チャレンジしようと思っています。 社会人が主な対象のMBAコースにとって「学部新卒」の存在は、正直なところどうなのでしょうか?やはり浮く存在なのでしょうか? (20代女性)


MBAとはMaster of Business Administrationの頭文字を取ったもので、アメリカ発祥の学位。日本では経営学修士に相当する。会計学、経済学、マーケティング等々、経営に欠かせない知識を総合的に身に付けられるコースとして人気があるが、受験資格として3年程度の社会人経験を求めるところが多い。特に2000年代に入ってからMBAコースを設置する大学院が日本でも急増し、キャリアアップを目指すビジネスマンに人気が高い。


社会人学生から見た「職歴ナシ学部新卒者」

さて、相談者のような職歴ナシの学部新卒がMBAに実際に進学したら、どのような存在になるのだろうか?

社会人学生として立教大学大学院MBAコースで学んだ経験がある(2006年3月修了:経営学修士)AllAbout「大学生のキャリアプラン」ガイドの見舘氏に、相談者のようなクラスメートは社会人学生にとってどんな存在なのか、聞いてみた。

「立教大学院にも数名いました。確かに同級生と比べて全然経験もないし、ふさわしくないという感想は持つかもしれません。」

といきなり厳しいお言葉…!しかし…

「しかしながら、毎日社会人と交流できることのメリットは計り知れませんよ。知識や経験では勝てる訳無い。だからこそ開き直って『同級生からも現場の知見を学ぼう!』と貪欲に吸収していくスタンスを持てばよいと思います。」

なるほど、確かに浮いてしまわないか、クラスメートとうまくやっていけるか、など誰でも不安は持っているもの。しかし職務経験がないまま進学すると決めた以上、見舘さんの言うとおり、「知識や経験のなさ」を素直に認め、周囲の人から学ぶ姿勢を持つことが出来れば、あまり心配する必要はないのかもしれない。むしろ若者独自の発想や知識(例えば若者のトレンド・マーケット情報など)でクラスに貢献できれば周囲も仲間として認めてくれるのではないか。

実は人脈作りの場でもあるMBA

実は、MBAコースは学問そのものと同等かそれ以上に人脈構築の場として使われている。実際、MBAコースの学生は、自分が働いている会社の名刺以外に、自分個人の名刺を入学時に作る人が多いと言う。見舘さんからもこの相談者宛に「名刺を作ることを忘れずに」とアドバイスをいただいた。クラスメート同士で名刺交換が盛んだそうで、卒業後のキャリアパスになることもあるようだ。

もう一つ、見舘さんは社会人学生が多いMBAコースならではの特徴として、教授群の姿勢を挙げてくれた。学部時代と比べ、MBAコースの教員達は、社会人から何かを得ようし、意外な一面が見られて面白いとか。


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