うどん sugitaの入り口2010年で創業3年目。中目黒駅から徒歩7分程度。一日40食限定といううどん店。店主の杉田守氏は会社経営者からの転向でうどん店を開いたという。自宅を改装して始めたうどん店。手探りでゼロから始めて今では固定ファンを多く持つ人気店となったがそれでも一日のうどんの数は増えない。うどんの作り方を本やネットで調べたが自分の理想するうどんはなかなか見つからなかったという。実験しながらここまで来たという。最近詳しくお話を聞く機会に恵まれたのでそれをもとに紹介してみよう。sugitaのうどん杉田さんはぬるぬるするうどんが嫌いらしい。うどんは茹でれば澱粉が糊化してぬるぬるする。この表面のぬるぬる感が嫌らしい。sugitaのうどんは食べてみるとこのぬるぬる感がほとんど感じられない。適切な言葉が見つからないのだがあえて言えばポクポクとした食感だ。細めのうどんは低加水、茹で時間の短さが特徴だ。小麦粉は単一銘柄を使用していたがこのたび生産打ち切りが伝えられて困ったという。今後はブレンドで行く方針と方向は見えているようだ。大変個性的で今までのうどんの概念を変えたともいえる杉田さんである。言葉が適切ではないかもしれないが人生の中で色々な経験がされたことで人のやらないことを確立してきた開拓者の姿がそこにある。豊富な人生経験に基づく話が大変面白い。sugitaと言えば青海苔を練りこんだうどんを使う『のりぶっかけ』が有名だが、今回は五色あげ肉付つけうどんを食べてみた。五色あげという揚げ物が載っている。五色あげ肉付つけうどん1250円五色あげは青海苔、小エビ、ショウガ、さきいか、ネギが入った固めの揚げ物。それ自体に素材から出る味付きでそのままで美味しい。イメージしていた肉汁のイメージとは違い温かいつゆとうどん、そして豚肉が別盛りででてきた。うどんのお皿は楕円形で個性的なものさすがはお洒落な街だ。真ん中にドンと五色あげが載る。大根おろし、レモンも添えられる。温かい汁にうどんをつけて食すとほとんど汁をはじくようにうどんは存在感を示す。不思議な食感で喉を通り過ぎていく。sugitaのぶっかけは普通のぶっかけつゆではなくて、生醤油ベースの自家製だし醤油になる。これで食べる海苔ぶっかけ温泉玉子付きは話題の一品。私は幸福にも別の場所でこのメニューは食べた。(笑) 杉田さんが持参した材料で某うどん店で再現してくれたものだ。うどんは細めだが剛麺!!相当な数のうどんを食べているはずだがsugitaのうどんは特別だ。杉田さん渾身の一杯だと思う。こんな感じのうどんだからおそらく量産は無理なのだろう。希少価値とはまさにこのことか。それでも大盛りの設定があったりメニューには難しいことは書いていない。そこには気にいったら来るだろうという自信と媚びない潔さがある。麺切れ閉店もある。ご夫婦で営業されているので臨時休業もあるという。中目黒の商店街を少し入ったところにある店舗は少しわかりづらい場所かもしれないが、それが丁度よい環境のようだ。また渾身の一杯を食べに来よう。うどん sugita (すぎた)住所 東京都目黒区上目黒2-47-5TEL 03-3719-0699営業時間 平日11:30~14:00 日祭11:30~15:00定休日 水曜 木曜yahoo地図情報sugita付近 ※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。