伝統的フランス料理を

昨年末に料理長が代わったことをきっかけに、メインダイニングで提供される料理の幅が大きくなったことに多くのゲストは敏感に気付いたのだ。総料理長の金沢氏は都内の大手ホテル等で長く研鑽を摘み、昨年12月にブリティッシュヒルズの総料理長に就任。引き出しの多さと緻密な仕事ぶりでホンモノの英国に足りなかった本物の美食を連れてきたわけだ。
ダイニング
今宵も賑やかな晩餐会が開かれる

ブリティッシュヒルズのメインダイニングで提供される料理の多くは当然のように伝統的な英国料理であった。しかし、英国は島国ゆえ、近隣諸国の文化や料理を柔軟に受け入れてきた歴史がある。有名なのは英国の財閥がボルドーにシャトーを持ち、港から搬出されるボルドーワインは世界中に運ばれる前にまずはロンドンの地下でしばしの眠りにつくという話が未だまことしやかに語られている。以前のような英国だけの料理から地元の素材を活かしたクラシカルなフランス料理がラインナップに加わったことは、美食というキーワードのもと、ブリティッシュヒルズの価値を大きく上げることになるのではないか、と考えられる。
ダイニング
2階席にはVIP用のダイニングがある

宿泊者はいくつかのコースの中から料理を選択することができる。11月末までのメニューはこちらをご参照いただきたい。
スモークフィシュ
これまで食した中で最高のスモークサーモンがこれだ

まずはサロンでシェリーを飲みながらアミューズを。実はこの5月に「スモークサーモン」をいただいたときにその薫りのふくよかさと優しい味わいに驚き、今回ぜひいただきたいとお願いしていたものだったのだ。スモークサーモンはどこでもいつでも食べられる
特段珍しくも驚くに値しない料理と思われているかもしれない。だからこそ、本物のスモークサーモンに出会うと印象は格段に上がり、ありきたりな料理でありながらしっかりと記憶に焼き付けられる。とにかく、宿泊者だけが楽しめるこのサロンは日本広しと言えど、ここしかない。
マント
ハリーポッターから出て来そうなマントを羽織ったご婦人に遭遇