パスポートのいらない英国へ

福島県の山間の村に本物の英国、つまりイングランドがあることは意外に知られていない。そしてそのメインダイニングでは極上のフランス料理が用意されていること、そしてまるで中世英国の領主の館そのままのサロンなど、往年の贅の沢を尽くした空間があることなど、いくら情報化社会が進もうがまだまだ知らないホンモノがたくさんあるのはある意味驚きですらある。
ブルティッシュヒルズ
マナーハウス

今回は福島の英国、ブリティッシュヒルズの中で楽しめるとっておきのフランス料理をご紹介したい。

標高1000mにあるブリティッシュヒルズのゲートをくぐった瞬間から、パスポート無しで訪れることのできる英国に到着だ。94年に約100億円もの資金を投入されたと聞く。領主の館であるマナーハウス、そして古くは12世紀のヨーマン様式の建築様式から19世紀のジョージアン様式の建築まで、時代毎の文化を反映させたドミトリータイプの宿泊施設がイングリッシュガーデンに囲まれた中にひっそりと並ぶ。
霧の朝
幻想的な風景に立ちすくむ

柱や梁、装飾品、椅子やテーブル、部屋の鍵までほとんどすべてが英国から船で運ばれ、一瞬の隙もないくらい英国でまとめられた約7万坪の敷地。朝はまるでロンドンにいるかのような霧が立ち込め、夜は夜でうっすらと霧が立ち込め、夜空の星とシンクロする様子は圧巻ですらある。
キー
調度品も扉も鍵も窓枠もすべて英国から運び込んだ

ライブラリー、スヌーカールーム、ハリーポッターの映画さながらの大食堂、そしてパブ。毎年幾度となく訪れていても毎回毎回そのホンモノさに気持ちが昂ぶり、そして毎回毎回新しい発見がある。
エントランス
夜霧に霞むシェイクスピアの後姿。

2階のキングスルーム前のロビーにさり気なく敷かれた円形のペルシャ絨毯。それは世界最高額とも言われる極上品だ。その手触り感は決して言葉で表現できるものではない。そういったものが気品ある英国空間にさり気なく収められており、そして実際に使われているのである。
ライブラリー
テレビや映画の撮影で使われることも多い

ブリティッシュヒルズは神田外語学院が設立し、当初は日本にいながら英国の雰囲気の中、英語教育が行われる研修施設的な色合いのもとに創設された。昨今は観光客が多く訪れるようにはなったと聞くが、あくまで主体はアカデミックなグループや団体だ。しかし、そうしたピンポイントなアカデミックターゲットだけにのみ知られるのはいささかもったいない。料理、そして極上のワイン、ハードリカー、シガー、そしてスヌーカーといった大人の遊びが楽しめるとっておきのリゾートとしての使われ方があっていい。
ライオン