関西にお住まいの方なら一度くらいは耳にしたことがある「メロディアン~♪」のサウンドロゴのメロディアン株式会社。北京オリンピックではメダリストを出した「ミキハウス」ブランドで知られる三起商行(みきしょうこう)株式会社。どちらも八尾市に本社を置く有名企業です。今回はそんな八尾市内の中心地となる近鉄「八尾」駅周辺をご紹介いたします。

河内音頭発祥の地は歴史も豊か

常光寺
旧家
(上)商店で賑わう一角にある常光寺(下)このような古い家屋が珍しくない
八尾市は、大阪市の南東部に位置し大阪市平野区に隣接する人口約27万人の都市。人口でみると同じ大阪府の茨木市と同程度の行政です。今回紹介する近鉄大阪線「近鉄八尾」駅は、その八尾市の中心よりやや大阪寄りの平野部に位置し、わずか5、6km東側には信貴生駒山系の山々が連なります。

周辺の街としての歴史は古く、古墳時代・飛鳥時代にまでさかのぼります。飛鳥時代、この一帯は物部氏の勢力圏にあったそうです。歴史の授業でも、やる気がまだ持続している1学期に習うため、記憶にもとどまりやすかったあの「蘇我氏と物部氏」の争いは、この近辺で行われていたようです。残念ながら物部氏は戦いに破れましたが、もし勝ってたらこの辺の歴史はどう変わっていたか?ちょっと気になります。

そんなわけで古くから開けていたこの界隈。「近鉄八尾」駅西側を中心にたくさんのお寺や神社があります。そのなかの一つが、「近鉄八尾」駅から西へ徒歩約5分、商店街から直接参道に入れる常光寺。ここは河内音頭発祥の地とされていて、1996年には当時の環境庁(現・環境省)により日本の音風景100選に選ばれています。「虫の声」や「滝の音」等が多い中、少し異色の「河内音頭の音」。「よく聞ける時期」は8月23日24日だそうです。

難波・鶴橋への移動が便利

改札
駅
駅舎や駅前の周辺はとても庶民的な雰囲気
河内音頭というと河内家菊水丸よろしくコテコテの大阪イメージですが、ここ「近鉄八尾」駅から大阪への玄関口となるのは難波と鶴橋。隣接文化圏もコテコテイメージは踏襲されています。余談ではありますが、河内音頭のみならず河内家菊水丸さんも八尾市出身です。

ただし、イメージはコテコテでもアクセスはスタイリッシュ。大阪市内のターミナル駅である「鶴橋」駅・「近鉄難波」駅へは各々10分・15分程度。鶴橋ではJR環状線へ、難波では大阪市営地下鉄や南海線へ、両駅の間にある「上本町」駅で下車すれば大阪市営地下鉄谷町線への乗り換えができます。ラッシュ時には準急・普通合わせると5~6分に1本の列車が停車することも考えると、電車を使った通勤通学の移動は相当便利といえるでしょう。

また、「近鉄八尾」駅の南約2kmにはJR関西本線「八尾」駅があります。「近鉄八尾」駅の南側に住むならば、環状線利用ならば「鶴橋」駅で乗り換え、天王寺・奈良方面へは自転車利用でJR「八尾」駅利用が便利です。

生活至便も車移動には要注意

生活道路
アリオと渋滞
(上)歩車道分離していないためか一本入ると車通は少ない(下)幹線道路は混雑が多くみられる
「近鉄八尾」駅周辺は市の中心地ということもあり八尾市役所八尾市文化会館(プリズムホール)八尾市立体育館、などの公共施設が近所にそろいます。あとで詳しく触れますが買物施設についても、駅北側の大規模商業施設、西側の商店街、駅の近くに集積。周辺には高低差もないため徒歩・自転車での移動はいたって便利です。

自動車利用に目を向けましょう。まず有料自動車道。駅の2Km程西側には近畿自動車の八尾ICがあります。ここを経由して堺・和歌山方面へは阪和道、奈良(大和郡山・天理)方面へは西名阪道へ乗り継ぎです。時間帯を間違わなければスムーズに移動ができます。

「時間帯を……」といいましたが、この八尾ICは渋滞多発地帯。阪和道・西名阪道からは八尾本線料金所が控えており、また、中央環状線との合流もあるためかなりの交通量です。

周辺の一般道もしかり。駅近辺にある幹線道路は、片道一車線のものも多く、一本街中に入るとさらに狭い道路が多くわかりにくいため、わりと混雑します。ただ、地元ドライバーの方からは、幹線道路をさけて抜け道を利用するとそれほど混雑もしない、という声も挙がっています。

次ページでは、周辺買物施設を見てまいりましょう。