街の歴史は古く、古書「延喜式」(10世紀前半)ではすでにその名前を確認することができる「垂水(たるみ)」。その一方、区としての歴史は浅く、神戸市に編入されたのは1941年。垂水区が新設されたのは1946年と、戦後の話です。今回は、神戸市の中でも「新顔」である垂水区の、JR山陽本線「垂水」駅周辺をご案内します。

海沿いの街は温暖な丘陵地

明石大橋を望む
2号線沿いの旧家
(上)マリンピア神戸から明石海峡大橋と淡路島を望む。美しい眺望である(下)国道2号線沿いにはマンションと古い民家が混在する
海と山の街、神戸。神戸市は9区に分かれており、海に面していない北区・西区を除く海岸沿いに並ぶ7区のうち一番西、すなわち大阪からいちばん離れているのが垂水区です。

「須磨海浜水族園」「須磨海づり公園」「須磨海水浴場」等といった海にイメージが直結した施設があるためか、神戸で海といえば須磨区エリアのほうがメジャーです。でも、ここ垂水区も海に面したイイところ。須磨区が海岸線と山間部の距離が近く海に面した住宅地で狭隘なのにくらべ、垂水区は海に面したなだらかな丘陵部分が広く広がります。

実際に、昭和40年頃まではJR「垂水」駅北方の丘陵地は地元の人に「垂水高原」と呼ばれていたそうです。現在は、その「高原」も上高丸団地などの住宅地となっています。

「海沿い」「丘陵」。リゾート地のような要素を満たす垂水ですが、どのような施設があるのでしょうか?

リゾート気分な周辺施設

マリンピア神戸
車が並ぶ…
(上)休日に買い物客でにぎわうマリンピア神戸(下)駐車場も大変なにぎわい……
前述の須磨区エリア同様、垂水も「海沿い」施設は充実です。

駅の南東、徒歩15分程の海沿いにあるのは「平磯海づり公園」。海といえば海水浴!といった方も多いでしょうが、海水浴が夏季限定であるのに対し、釣りは年中無休のレジャーの王様。こんな施設が徒歩圏にあるなんて、釣り好きにとってはある意味辛いことかもしれません。

駅をはさんで反対の西側、駅から歩いて10分程の海沿いには大規模商業施設「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」があり週末にはイベントなども行われており、地元以外にも広く周辺からの来訪者で賑わいます。また同施設内には、「漁業のテーマパーク」ともいえる「マリンピア神戸 さかなの学校」があり漁業体験・塩づくり体験等の様々なコンテンツが楽しめます。食事に買物、イベント見学。家族で一日楽しめる施設ですね。

他にも「垂水スポーツガーデン」や「平磯緑地」等海沿いにはレジャー施設がいっぱい。ほんまに、楽しそうな様子です。

「海沿い」は賑わいまくりですが、かたや丘陵部分は?というと、駅周辺の商業、そこから北のバス便エリアにかけての住宅がおもな用途で、残念ながらレジャー施設は見当たりません。垂水で遊ぶなら海側で決定!

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