「賃貸は自分の部屋ではなく、大家さんのものなので、多少汚して使ってもいいんじゃない?だって、キレイに使ったって、汚したって結局退去するときに修繕費を請求されるんでしょ?だったら、毎日掃除するのなんて面倒だし・・・」と思っているのなら、大間違い。コツコツと努力した人が最後に笑うのです!
掃除をすることがこれほど大切とは・・・!
(■例1)
タバコによるヤニや壁紙の変色を経年変化ととるか、入居者の過失ととるかの意見は、大家さんによって意見が分かれるのが現状 |
Aさんは、2年住んでいた賃貸を解約することになりました。部屋はワンルーム。カーペット敷きの6畳でした。Aさんは愛煙家。つい失敗をしてカーペットに焼け焦げをつくってしまいました。壁もよくみると、天井に近いところがヤニで黄ばんでいます。また、室内換気を怠ったせいか、壁にカビが発生しているところもありました。家賃5万円、入居するときに払った敷金は2ヵ月分の10万円。
退去するときに精算したら、全室クリーニング代、壁クロスの張替え、カーペットの張替えなどで、9万円ちょっと請求があり、手元に戻ってきた敷金はわずか数千円でした。
(■例2)
Bさんは、5年住んでいた1Kを解約することになりました。フローリング6畳の部屋で、ユニットバス付き、家賃は6万円。最初に払った敷金は12万円でした。Bさんは、キレイ好きで、週に1度は掃除機をかけたり、床を拭くなどこまめに掃除をしていました。また、浴室や部屋の換気、年末の大掃除なども欠かさず行いました。
退去するときに、修繕費として請求されたのは、契約書に書いてあった部屋のクリーニング代4万円、とクロスやフローリングの修繕費を一部負担することに。5年住んでいたことや、部屋がきれいに使われていたことを大家さん(と管理会社)が考慮してくれ、壁クロスの張替えや、フローリングの修繕(部分的な傷に対する、再塗装費用など)費用などはほとんどBさんの負担になりませんでした。
退去時に戻ってきた敷金は、6万円ほどでした。
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これは、ある退去時の敷金精算例です。この二人を比較してみても、キレイに使いこまめに掃除をしていたBさんが多くの敷金を返却してもらえたことは明らか。では、ポイントを整理してみましょう。