リノベーション/リノベーション実例

倉庫に住む!?都心居住の新たな選択肢(2ページ目)

「倉庫にだって住める!」という奇抜な発想から始まった、都心居住の新しいスタイル。東京都台東区の商業地にある築38年の倉庫を購入し、住宅にリノベーションをして暮らすFさんの事例をご紹介します。

石井 健

執筆者:石井 健

リノベーションガイド

倉庫を買った本当の理由

価格の安い倉庫をうまく住宅に転用したF邸。
「アクセスがいい都心で、なるべく広い家を安く手に入れたいというのが出発点でした」。このようにFさんが家ではなく倉庫を購入した理由は、意外とクールなもの。倉庫に住むこと自体は当初の目的ではなく、合理的に判断をした上での選択だったのです。

築38年かつ北向きという倉庫は、床面積が120平米以上の鉄骨造3階建て。そのため、手頃な値段で手に入れることができました。更に、上野、秋葉原へも徒歩圏内という抜群のアクセス。夫婦ともに仕事を持っているFさんにとっては、アクセスの良さは外せない条件です。都心でこれだけの規模の戸建住宅を手に入れるとなると容易ではないでしょう。

倉庫っぽさを残した内装

合理的な判断で倉庫を購入したFさんでしたが、途中からは倉庫に暮らすことのおもしろさにはまってしまったと言います。倉庫っぽさを残したシンプルでざっくりした仕上げの内装からも、Fさんが倉庫をリノベーションして暮らすことを楽しんでいる様子がうかがえます。
こちらは寝室。北向きだが、スモークガラスで広く開口部をとり採光問題をクリアに。

1階は畳スペースを設けた母親の個室。玄関やバスルームと直結したバリアフリーの空間に。

左:白い空間のアクセントでもあるブルーの洗面スペース。 右:玄関ドアに遊び心が!カラフルな表札には設計者の名前も表示。

アクセスの良い都心で、築38年の倉庫をリノベーションして暮らすFさん家族。かなり奇抜な行為の裏には、意外にも合理的な選択がありました。そして、このカッコいい倉庫生活は、Fさんが苦労を重ね、課題を突破した結果であることをお忘れなく。成功のためには、理解あるプロを味方につけることが重要でしょう。

[物件データ]
■所在地:東京都台東区
■構造・規模:鉄骨造3階建
■築年数:築38年
■竣工:2005年
■リノベーション前の用途:倉庫
■延床面積:約120平米
■設計・監理:ブルースタジオ

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