はっと我にかえった時、知らない所に来ていたら…。解離現象の一つですが、健忘もよく見られる症状です
はっと我にかえった時、知らない所に来ていたら…。解離現象の一つですが、健忘もよく見られる症状です
もしも記憶に空白がある事に気付いたら、その時、自分が何をしていたかが気になると思います。人によっては、「普段の自分では考えられないような事をしていたら」と不安を覚えるかもしれません。

記憶はいろいろな原因で無くなります。お酒を飲んで酩酊してしまった時にも、交通事故で頭を打ってしまった時にも、起こる現象です。このように脳が一時的(時には永続的)に損傷して記憶が消失する他に、ショッキングな出来事やトラウマが原因で記憶に空白が生じる場合もあります。

今回は、この心因的な原因で起きる「解離性健忘」といわれる健忘についてお話したいと思います。


心因的な健忘の背後にある解離現象

自己の一体感が失われる現象を、心理学の用語で「解離」と言います。解離は日常生活で見られるような正常なものから病的なレベルまでさまざまです。例えば、朝、目が覚めた時、自分がどこにいるのかすぐには分からず、奇妙な気持ちがした、といった体験はありませんか?一時的ですが、自己と周囲の環境を認識できなくなっていて、意識の解離が認められます。

また、催眠術にかかった時も意識と無意識の中間のような、一種の解離状態になります。催眠術はすべての人がかかるわけでないのですが、約20%の人はかかりにくいのに対し、約30%の人はかかりやすいと言われています。物事に没頭しやすいタイプに多いそうです。

意識が病的に解離してしまうと、解離性健忘になって記憶が空白になったり、極端な場合は、多重人格が出現する事もあります。

>>次に、解離性健忘の特徴について述べます>>