療養食・食事療法/その他の病気の療養食・食事療法

COPD(慢性閉塞性肺疾患)の食事療法

COPDとは、慢性気管支炎や肺気腫などのために、肺への空気の流れが悪くなる病気です。症状としては、息苦しさ・せきなどがあります。禁煙が一番重要ですが、食事療法で病気の悪化を遅らせることも大切です。

一政 晶子

執筆者:一政 晶子

管理栄養士・米国登録栄養士(RD) / 栄養管理・療養食ガイド

「そういえば最近何だか息苦しいぞ…COPDに肺がんリスク、お金も掛かるしやっぱり禁煙だな…」
40代くらいから症状が現れるようですので注意して下さいね。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)って何?

COPDとは、慢性気管支炎や肺気腫などのために、肺への空気の流れが悪くなる病気です。症状としては、息苦しさや咳などがあります。アメリカでは、COPDは65歳以上で、4番目の死因になっている病気です。日本では、COPDの認知度は低めのようですが、厚生労働省の統計では死因の第10位になっています。COPDの原因のほとんどは喫煙ですので、タバコを吸わなければCOPDを予防が期待できます。


COPDは栄養不足を引き起こしやすい

COPDになると体重低下や栄養不足になるリスクが高くなります。これは、特に何もしていない時でも、呼吸によって使われるエネルギー量が、普通の人よりも15~25%も高くなるためです。更に、炎症による分解代謝で必要なカロリーも多くなります。また、食事中に息切れしたり、疲れを感じることによって、食べる量が少なくなるケースもみられます。必要な栄養量が増えるのに、摂取栄養が減ってしまうという悪循環に陥ります。カロリー・栄養不足は、筋肉の衰えを加速させ、病気の悪化につながります。


COPDの食事療法は?

■高脂肪食・低脂肪食は避ける
呼吸商との関連により、高脂肪食が勧められた時期もありましたが、そうではないことが分かっています。脂肪が全カロリーの40%を超えるような高脂肪食では、下痢やお腹の不快感などを引き起こすことがあるので注意しましょう。逆に脂肪の摂取が全カロリーの20%になるような低脂肪食は、二酸化炭素の生産を増やしてしまったり、必要な必須脂肪酸が不足することもあるので注意しましょう。バランスのよい食事が必要です。

■バランスのよい食事をする
バランスのよい食事の目安
(1)主食として、菓子パン、麺類、白パン、白米ばかりを摂らず、雑穀パンや玄米、押し麦なども取り入れよう。
(2)主菜には、揚げ物、加工品、脂身の多い肉ばかり食べず、魚や脂身の少ない肉などを取り入れよう。
(3)豆や豆製品も意識して取り入れよう。
(4)野菜やイモ類を積極的に、可能なら毎食取り入れよう。
(5)毎日、1~2回果物を取り入れよう。
(6)乳製品も取り入れよう。乳製品を摂らない人はサプリメントの使用を検討しよう。

食事は少しずつ1日に4~6回食べよう
食事中の息切れや疲れのために、食事を終わらせるのが難しい人は、軽食を1日何度も摂るようにしましょう。アイスクリームやプリンなど、食べやすくて脂質やたんぱく質が取れるおやつも上手く取り入れるとよいでしょう。「これで解決!健康的に体重を増やす方法」も参考にしてみて下さい。


いかがでしたでしょうか。バランスのよい食事で体重・筋肉の維持を目指しましょう。禁煙も忘れないで下さいね。
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