メンタルヘルス/自傷行為・自殺願望

早春に「死にたくなる」人が増えるのはなぜか?(2ページ目)

内閣府による「自殺対策強化月間」が行われる3月。早春は、自殺を考える人が急増する季節です。その理由と、その気持ちを鎮めるためのヒントをお伝えします。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

一人で考えないで! 信頼できる人、専門家に必ずアプローチ

悩みの内容に最も近い専門機関にまず相談を。必ずヒントが得られます

悩みの内容に最も近い専門機関にまず相談を。必ずヒントが得られます

上に見たように、早春にはこの時季ならではのストレスに少なからぬ人たちがさらされます。

そんななかで、自殺企図が強くなってくると、本人だけで思考の転換するのは難しいものです。「死にたい」という気持ちが頭に浮かんできたら、まずは精神科を受診しましょう。薬物療法とともにカウンセリングを継続して受けていくと、その心境が少しずつ変わっていきます。

また、悩みを一人で考えず、周りの信頼できる人に打ち明けてみましょう。スッキリしない場合には、心の問題や労働問題、債務や生活上の各種専門的な問題の電話相談、などの相談機関に話すのも有効です。インターネットで各種問題についての電話相談窓口を検索すると、公的機関、NPOやボランティア団体など、相談窓口がたくさん出てきます。

自殺を考えるまで自分を追い込んでしまう状態は、気持ちや現状をありのままに受け止められていないためでもあります。まずは、自分が最も頭を悩ませている問題の解決に一番近いと思われる窓口を探し出し、アプローチすることです。相談することで、現状では想像もつかない「新しいヒント」が必ず見つかるはずです。

また、周りも自殺を考える人の「サイン」を感じ取ることが大事です。自殺を考える人は1日中憂鬱そうな顔をしていたり、かなり疲れている印象だったり、身だしなみもだらしなくなったり、逆に極度に明るくなることがあったり、というように、「いつもとは違う状態」になっているはずです。

こうしたサインが見られたら冒頭の「お父さん、ちゃんと眠れてる?」のように、「あなたを大事に思っている」と意思表示を行うことです。そして、じっくり話を聴いて一緒に悩みの解決に寄り添い、ゆっくり休ませて病院に付き添うなど、しっかり支えていくことが大切です。
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