アルコールを含むのに「ノンアルコール飲料」とは?

ノンアルコールビール

見た目はビールと同じノンアルコールビール。「アルコール完全0」だと思っていませんか?

「ノンアルコールビール」と聞くと、その名の通り、アルコールを全く含んでいないビールだと思ってしまいませんか? 実はノンアルコール飲料は次の2種類に分けられます。
  • 文字通り、アルコールを全く含まない飲料
  • 実際は、1%未満のアルコールを含む飲料
日本では、酒類にかかる税金を定める法律の関係で「アルコールの含有量が1%以上」の飲料を「アルコール飲料」として定義しています。つまり1%未満であれば、厳密にはアルコールを含んでいても、ノンアルコール飲料として扱われるのです。

アルコールが完全に0のビールを飲んだ場合は、炭酸飲料水を飲んだのと同じで、体へのアルコールの影響は全くありません。しかし、微量のアルコールを含むノンアルコール飲料を飲んだ場合は、非常に微々たるものですが、薄めたビールを飲んだのと同じ影響があると考えられます。一言でノンアルコールと言っても、0.9%と0.009%ではかなり違います。ノンアルコールならどんなものでもドライバーや妊婦でも飲めると考えられがちですが、実際にはどの程度のアルコールを含んでいるかを確認し、物によっては大量飲酒しないよう気をつけることを忘れてはいけません。

強めのノンアルコールビールは1缶でも酔うことがある?

アルコールを含むノンアルコールビールのアルコール濃度は実際には1%未満ですが、1%と仮定しましょう。普通のビールのアルコール濃度を4%とします。この場合、ノンアルコールビール4缶は、普通のビール1缶分という計算になります。言い換えるとノンアルコールビール1缶は普通のビール1/4缶ということになります。

お酒の強さは人それぞれ。コップ1/4程度のお酒でも酔ってしまう人がいるように、ノンアルコールビールなら絶対に酔わないというわけではないのです。最近の CMで0.00%などと謳っている商品があるのは、一言にノンアルコールビールと言っても、0.9%の製品とは違うということを訴求するためでしょう。

アルコールの人体への影響については、「飲酒運転が危険な理由」で詳しく解説しましたので、あわせてご覧ください。

運転前に飲んでも大丈夫? 男性よりも女性の方が注意が必要

飲酒運転の検査は、呼気中のアルコール濃度を調べて行います。もちろんアルコールを口にしたときは絶対運転してはいけませんが、ノンアルコールでもアルコールの割合によっては注意が必要です。

アルコールの体への影響は血中濃度に比例し、飲酒後のアルコールの血中濃度は、同じ体重でも体脂肪率などが関係します。男性よりも女性の方がお酒に弱い人が多い感じがあるのは、一般的に男性よりも体重が軽く、その一方でアルコールが入らない体脂肪が多いからです。

細かい計算は省きますが、普通のビールなら1缶飲んで本人が平気なつもりでも、呼気中のアルコール濃度検査ではしっかり飲酒運転と判定される可能性があります。ノンアルコールビールでも濃度と飲んだ量によっては飲酒運転と判定される可能性があることを覚えておきましょう。

飲み会でのノンアルコール飲料の落とし穴

また、これはあまりに初歩的なことで個々人がちゃんと注意するしかないのですが、多くの人と一緒に飲むときやまとめて注文する場合は、取り違えがないよう気をつけてください。たくさんの人が集まる飲み会では、乾杯時には運転することを考えてノンアルコールビールを注文して飲んでいたのに、気がついたら普通のアルコール入りのビールを回りと一緒に注ぎ足されていて飲んでしまっていた……、などという冗談のような話もあります。また、場の雰囲気に流されて、大量のノンアルコールビールを飲み続けるのも、本来の目的から考えるとあまりよいとは言えません。

個人的には、絶対にお酒を飲むべきでない人は、ノンアルコールビールであれ飲まないことをお薦めしますが、アルコールの味や雰囲気だけでも楽しみたいという願いを叶えてくれる飲料という側面もあるでしょう。社会人は飲酒も運転も自己責任が大事。節度をもって上手に適量に、楽しむようにしましょう。

飲酒に関しては、「1本、2本!? お酒の適量ってどのくらい?」「してはいけない!「飲み過ぎは吐いて解決」」「急性アルコール中毒になる飲酒量・症状・対処法」記事もあわせてご参考になさってください。