ストレス/仕事・職場のストレス(パワハラ・セクハラ等)

ワーク・ライフ・バランスは今すぐできる!(2ページ目)

最近話題のワーク・ライフ・バランス。「仕事で時間がないからそもそも無理」と思い込んでいませんか?ちょっとした工夫で、今すぐ実現可能です。その4つのポイントをご紹介します。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

ワーク・ライフ・バランス実現のための
今日からできるポイント4!

毎日の仕事のあんなこと、こんなことに改善の余地はある!
毎日の仕事のあんなこと、こんなことに改善の余地はある!
「ワーク・ライフ・バランス」の実現には、社会全体が就業時間の短縮、個人の生活を考慮した柔軟性のある就業形態の創出、などに向けて積極的に取り組むことが最も重要です。しかし、それを待っていたら、いつになるか分かりません。

そのため、まず個人レベルでも自身の仕事の取り組み方を見直し、どうしたら生活のために時間を割けるかを真剣に考えてみる必要があります。

そこで、今日からすぐに改善できるものとして、以下の4つを提案したいと思います。ぜひ、これらのポイントを見直し、少しでもワーク・ライフ・バランスを実行してみてください。


【その1】メールにかける時間

1日のうちにメールにかける時間はどれくらいですか?朝一のメールチェックや送信に20~30分程度時間をかけている人が多いようですが、朝一のメールにかける時間は15分以内に目標を定めましょう。

そのためにも、日常的にやりとりする相手とのメールは“要件”のみで済ませること。お互い気持ちよく仕事をするためには、たまに気の利いた一文を織り込むのも素敵な思いやりですが、「手紙」のようにエネルギーをかけすぎてないことです。「今日はよく晴れて気持ちのいい1日ですね」「週末は楽しく過ごされましたか?私は子どもと公園三昧の1日でした」というように、1~2文程度で済ませるようにしましょう。

また、「○○さま お世話になっております。○○社の○○です。」という立ち上がりの一文をメールの署名設定の中にあらかじめ入れておくのは基本です。


【その2】通勤時間の利用

「通勤時間はオフの時間」と思い込み、携帯メールや読書に夢中で、仕事を完全に遠ざけている人が圧倒的に多いと思います。しかし、通勤時間から仕事モードに切り替え、朝一に送るメールや会議資料の見直しなど、やるべき仕事に頭を向けるだけでも、立ち上がりのスピードが変わります。

また、仕事で生じた問題は社内で考えるより、積極的にこの通勤時間に考えるようにしましょう。歩行中や電車内で思い浮かぶアイデアこそ、新鮮で前向きな内容が多いものです。今抱えている問題を手帳に書いておき、「あの件、どうしたらいいかな?」と頭を巡らせてみるといいでしょう。

ただし、その際には「嫌だな~」「面倒だな~」というネガティブな感情はそっと脇に置き、感情をゼロに近づけて冷静かつ合理的に考えることが大切です。


【その3】お茶にかける時間

朝出勤すると、真っ先にお茶を入れていませんか?リラックスしたい気持ちも分かりますが、お茶入れに時間をかけると給湯室で話し込んだり、意外に無駄に時間を過ごしてしまうものです。

のどを潤すためには、自宅から水筒を持参するなり通勤途中で買ってくるなり、飴を用意しておくなりして、デスクについたらさっさと前日の仕事に目を通し、さっそくメールの送受信をしてしまいましょう。

また、休憩時間をある程度自分の中で決めておくとベターです。緊張が続くとお茶入れに逃げたくなる気持ちも分かりますが、仕事は「集中」と「弛緩」のメリハリをつけた方が断然効率よく進みます。

そのため、時計を見ながら1時間は頑張って仕事に集中し、その後、5分程度の休みを入れるといいでしょう。休憩時間には、好きなコーヒーを入れて飲むなりお茶を飲むなりして、仕事の手を休めましょう。


【その4】人間関係にかける時間

勤労者にとっては、職場の人間関係を円滑に保つこともとても大切ですが、それに時間をかけすぎたり、ストレスをためすぎることのないようにしましょう。一番気を付けたいのが、「飲み会」への時間の費やし方です。

たとえば、「仕事の話を飲みながらしよう」という誘いも多いものですが、実際にはほとんどが関係のない話題に費やされ、気が付けば会社の愚痴や悪口に移ってしまうリスクの方が高いものです。

同じメンバーとの飲み会は、多くても月1回を目安にすれば完全に「付き合いの悪い奴」というレッテルを貼られることもないでしょう。同じメンバー内でのコミュニケーションを目的にするなら、ランチタイムを利用した方が、時間もお金もかからず話の内容も健全になりやすいものです。

ただし、忘年会や歓送迎会などの特別で大切な飲み会こそ、大いに盛り上げ、楽しみましょう!
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