ストレス/ストレスフリーの思考術

私の中のコンプレックス、どうしたらいい?

誰の心にもあるコンプレックス。どのようにして生まれ、大きくなっていくのでしょう? また、コンプレックスにどう対処したらいいのでしょう?

大美賀 直子

大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

メンタルケア・コンサルタント。公認心理師、精神保健福祉士、産業カウンセラーの資格を持ち、カウンセラー、作家、セミナー講師として活動する。現代人を悩ませるストレスに関する基礎知識と対処法を解説。ストレスマネジメントやメンタルケアに関する著書・監修多数。

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コンプレックスってなぜ生まれるの?

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親によって植え付けらたコンプレックスは意外に多い
誰にでも、ひとつやふたつあるのがコンプレックス。コンプレックスは、その人にとって特別な人とのかかわりのなかで生まれ、育っていくことが多いものです。なかでも、子どもの頃に親によって植え付けられたコンプレックスは、後々の人生にまで影響することも少なくありません。

たとえば、子どもの頃にいわれたこんな一言が、コンプレックスの原因になることがあります。

「おまえはあまり器量よしじゃないけど、女は愛嬌だからね」

親はこうした言葉を何気なくかけてしまうものです。でも、この言葉がそんなに深く子どもの人生に影響するなど、思いもしません。

しかし、いつもこんなことをいわれていれば、どうなるでしょう?「『女は愛嬌』なんていうけど、やっぱり女性のいちばんの価値は容姿なんだ。なのに、そこに欠点がある自分は生まれつき魅力がないのかも・・・」と容姿にコンプレックスをもちやすくなるのではないでしょうか?

実際には、その人は自分が思うほど醜くないかもしれません。しかし、コンプレックスにとらわれると冷静な判断が働かなくなるのです。たとえ周りの人に「あなたはこんなにステキだよ」といわれても、コンプレックスが無意識のこだわりとなっているため、理性的に自分を見つめることができなくなるのです。


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