ストレス/人間関係・人付き合いのストレス

あいさつで変われる人、ストレスを増やす人(2ページ目)

あいさつはするのも、してもらえないのも、ストレス。でも、あいさつには私たちが気づかないとても大事な効果があったのです。あいさつをすると何が変わるの?

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

あいさつは「3秒間のセッション&コーラス」

あいさつに、音楽と同じような効果があったなんて!
あいさつに、音楽と同じような効果があったなんて!
習慣でやっているあいさつにも、実は意外に重要な意味があります。

あいさつは、お互いの声を響き合わせる行為。これは実は、音楽のセッションやコーラスの効果と同じ。お互いの目を見て、同じ音、言葉を響きあわせることによって、相手との間に心地よい空気をつくっています。

私たちは、こうした「3秒間のセッション&コーラス」を、毎日無意識にたくさんの人と行い、人との響きあいをこまめに作りだしているのです。

近年は、人との間のつながりが希薄になり、孤立感から心の病や犯罪につながる事件も増えています。そんなときこそ、実はあいさつがいちばん大事。

あいさつのように、身近な改善の積み重ねによって少しずつ雰囲気をよくしていくことが、深刻な事件を防ぐための、案外いちばん有効な手段になるのだと思います。


あいさつをすると自分が変わる!

あいさつが増えると、自分が変わっていく!
あいさつが増えると、自分が変わっていく!
あいさつに返答をしてくれない人、嫌々返答する人がいると、自分だけが損をしたような気分になります。それでも、ぜひできる範囲で、無理のないあいさつを続けてみてください。

あいさつをする人の周りには、自然に人と響き合いやすい雰囲気が生まれ、空気がやわらかく変わっていきます。すると、人との意思の疎通が図りやすくなり、人を受け入れ、人からも受け入れられやすい素地ができます。

あいさつに隠された、いちばん大切な意義とは? それは、やればやるほど自分を取り巻く空気、自分自身の世界観が変わること。その積み重ねが人生の展望を明るくさせ、生きることへの希望へとつながっていくのです。
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