時代背景も朝活ブームを後押し?
競争化社会では、朝活も重要な能力アップの機会に!?
朝活がブームになり始めたのは2000年頃からですが、当時は企業に成果主義的評価制度が導入されて労働者個々人の実力が重視され始め、それに伴うリストラの嵐が吹き荒れていました。それ以前、年功序列・終身雇用制度が根づいていた頃の日本企業では、時期がくれば順当にステップアップして賃金が増していく安心感もあり、仕事の中で個人の実力を誇示することよりも、上司など社内の人たちとの人間関係をよくすることが会社で生き残るための要点でした。
しかし、経済がグローバル化していくなかで競争性も激化し、企業自体が従来の牧歌的な日本の企業体質を見直すようになってきました。そんななか、今までは当たり前の企業文化であった「飲み会」や「無益な残業」に意味を見出す人は少なくなり、その代わりに、自分の実力は自分で磨く、ムダを排して生産性を上げる、といった自助努力に関心がシフトしてきました。その一つとして、早く起きて体調を整え、有益な活動をすることが注目されてきたのです。