どうして朝活はブームになったの?
体調のためにも、早起きして日光を浴びることは大事
その火付け役のひとつが、枝廣淳子さんの『朝2時起きで、なんでもできる!』(サンマーク出版、2001)という本。普通の主婦が、夫のアメリカ留学を機に朝2時に起きて英語の猛勉強をし、2年間で同時通訳者になれたそのノウハウを公開したエッセイです。著者は東大大学院修了の才女であり、「普通の主婦」と言えるかは疑問ですが、それはともかく、常識破りの早起きを実行して、朝からバリバリと時間を有効に使っていく発想は驚きの視線を持って受け止められました。
もう一つのブームとして話題になったのが、『うつ病を治して元気になる方法』(三五館、2000)などたくさんの早起き本を出版している早起き心身医学研究所、税所弘さんのシリーズ。こちらの研究所では、早起きと朝の散歩や体操を習慣化させた独自の行動療法によって、うつ病を始めとした心の病の克服の支援を行って
います。
さらに、ここ数年で早起き本は大ブームになり、書店に行くと「朝活コーナー」には話題の本がずらりと平積みされています。
日光を浴びることで、眠気を起こすホルモン「メラトニン」の分泌が抑制されて、目が覚めやすくなり、また脳内神経伝達物質「セロトニン」の分泌が促されて、気持ちが安定しやすくなります。このように、早起きの効果は医学的にも明らかであり、大切な健康管理法でもあります。