1957年10月4日に、世界で初めての人工衛星・スプートニク1号が打ち上げられました。国連ではこの10月4日から、1967年に宇宙条約が発効した10月10日までを、「世界宇宙週間」と定めています。

今回は、近い将来には身近になると思われる、宇宙での眠りについてご紹介します。ちなみに「日本人宇宙飛行記念日」は、1990年にTBS の秋山豊寛記者が世界初の宇宙飛行士ジャーナリストとなった、12月2日です。

増え続ける宇宙睡眠の体験者

人類で初めて宇宙で眠ったチトフは、とても感動しました(画像提供:NASA)

人類で初めて宇宙で眠ったチトフは、とても感動しました(画像提供:NASA)

1961年にソ連のユーリイ・ガガーリンが、ボストーク1号に乗って人類初の宇宙飛行を行いました。このときの飛行時間は1時間48分しかなく、彼は目覚めたままで眠ることはありませんでした。

しかし、その4ヵ月後には早くも、史上2人目の宇宙飛行士となったゲルマン・チトフが、宇宙に25時間滞在して人類初の宇宙での眠りを体験しています。チトフはそのときの感想を、「すばらしい眠りだった。浮遊感の中、赤ちゃんのようにぐっすり眠った。」と語っています。

以来、今日まで宇宙での睡眠経験者は、400人を超えています。2000年には、国際宇宙ステーションでの宇宙飛行士の常駐が始まり、日本人としては若田光一氏が4ヵ月半、宇宙に滞在しました。さらに、旅行代金を支払えば民間人でも、国際宇宙ステーションに宿泊できます。ただし巨額の費用がかかるため、まだ限られた人たちだけではありますが…。

地上とはちょっと違う、宇宙での眠り方

こんな格好で眠ります(画像提供:NASA)

こんな格好で眠ります(画像提供:NASA)

地球に住む私たちは、布団やベッドの上に横になって眠ります。当たり前すぎて気にも留めていませんが、この行動は重力があるからできることです。宇宙空間では重力がほとんどなく、文字通り宙に浮いた状態で生活しているので、眠るときには工夫が必要です。

スペースシャトルのデッキには、戸棚式の4段ベッドが備え付けてあります。ここで寝袋に入り、体を壁に固定して眠ります。こうすれば、眠っているうちにどこかへ漂っていってしまうことが防げるので安全です。

それでも、寝袋から腕を出しておくと、写真のように腕が浮いてきます。気にならない宇宙飛行士もいますが、この格好が嫌な人は、腕も寝袋の中にしっかり入れて眠るそうです。

睡眠時間は1日8時間が予定されていますが、作業時間が延長したり、窓から外の景色を眺めていたりして、実際には6時間くらいのことが多いようです。また、乗員が多くてベッドが足らない時には、コックピットにハンモックをつるして眠ることもあります。

欧米や日本などで運用している国際宇宙ステーションの中では、グリニッジ標準時を採用しています。これはイギリスでの時間と同じで、日本とは8時間の時差あります。ここでは、21時30分から6時まで眠ることになっていて、8時間半の睡眠時間が確保されています。