なすは、活性酸素を抑える抗酸化成分が豊富

いわゆる「茄子紺」と言われるなす特有の紫色は「ナスニン」や「デルフィニディン」などの成分によるもので、これらはアントシアニン系色素で、ポリフェノールの一種です。また一般になすのアクの成分であるクロロゲン酸もポリフェノールの一種です。

近年農林水産省食品総合研究所の研究により、なすは、発ガン物質によって体細胞がガン細胞に変化することを防ぐ作用に優れ、しかも野菜の中でもトップクラスであることが報告されています。

例えば、野菜を食べる場合、生食が最も栄養の損失がないのですが、毎日生野菜をかじるわけにもいかず、加熱調理することが多いと思います。「なす」に含まれる成分は熱にも強いことも明らかになっています。詳しくは、こちらのデータをご参考に。

見栄えばかりに捕われとると本質を見失う

食べ物が豊かではなかった時代は、人はこういう知識もなく「もったいない」という理由で、傷ついたものも食べていたはず。でも大量生産・大量輸送・大量消費の時代になり、箱の中にお行儀よく並ぶまっすぐできれいな野菜しか売れなくなってしまいました。

それは、流通業界の問題だけでなく、私たち消費者にも責任があります。虫のついたものはイヤ、傷のついたものはイヤだと言ってきたのですから。そのために、味は同じでも規格にあわない野菜が何トンも廃棄処分されています。

今回の報告で、傷ものにも価値があることが見直され、食品業界では、このデータをもとに、傷ものも捨てずに売れるようにしようと働きかけており、傷物なすがスーパーでも売られていることもありますし、また近年は規格外品の活用も工夫されています。食品の廃棄率を減らすためにも、有り難くいただきたいものです。

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