食と健康/旬・季節の食事の食べ方・レシピ

傷ものなすはポリフェノール2倍

傷のついた水なすは、ポリフェノールが通常のなすよりも2倍も多く含まれていることがわかりました。しかも野菜の中でもがん予防効果がトップクラスです。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

スーパーなどで買う野菜に、傷ものってあまり見かけませんよね?  出荷の段階で、傷ものは取り除かれているのです。でも売り物にならない傷ものの水なすが、実は傷のないものよりポリフェノールが2倍も多いことがわかっています。これまで水分ばかりで特に栄養価の低い野菜とおもわれてきたなすの、驚くべきパワーについてご紹介します。

傷ものなすがポリフェノール倍増?

よく話題になるポリフエノールは、果物や野菜に含まれる色や香り、アクなどの成分。ファイトケミカルについて詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

どうして傷がつくと2倍も多くなるのでしょうか? どうやら、傷んだところを修復しようとがんばるために、傷のない水なすと比べてポリフェノールが多くなるそうです。人間だって、ケガをすると自然治癒力が働いて治そうとしますよね。例えば、「膿み」は、炎症をおこすと出るものですが、必要なものでもあります。傷の部分に細菌が入ろうとするのを白血球が防御し、白血球が細菌と闘ったあとの死骸が膿みです。なすの傷も、膿みのかさぶたのような、自然治癒力が働いた証というわけです。
傷ものなす
傷のあるものの方がパワーは倍増するんです!!

植物は動物と違って動けません。でも害虫や日ざし、湿度などの過酷な環境のもとで、自分の身を守るために活性酸素を抑える抗酸化作用があるファイトケミカルを多く含んでいるのです。野菜や果物を食べると、私たちのカラダの中でもその抗酸化作用が働いてくれるというわけです。

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