食と健康/健康レストラン・食ニュース (関西)

心と体を癒すクッキングエステ(4ページ目)

健康に、美容にと注目されているマロクビオティック。今回は、「クッキングエステ」をコンセプトにご活躍の中美恵さんに、マクロビオティックの魅力についてお話を伺いました。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

自然やカラダの仕組みを知れば不安はなくなる

 不安がなくなる、というのは具体的などんなことですか?

 例えばカラダのどこかが具合が悪い時、原因がわからないと不安でしょう?  でもマクロビオティックでは、自然とヒトのカラダの仕組みについても勉強するので、「昨日あれを食べたからカラダが冷えているんだ」と原因がわかる。だからどうすれば良いかがわかるので、何も不安はないんです。

環境問題などにしても、自然というものはうまく巡る仕組みができていて、私たちは守られていると思えるんです。何が悪いのかがわかれば、それを変えればいいし、モノの見方を変えればいい。それが分かれば、生徒さんもどんどん元気になっていく。その変化していく姿を見ていると、私も元気をもらえます。

 なるほど、マクロビオティックの料理教室では、料理だけでなく、カラダや自然や宇宙の仕組みなどは学べるのですね。

料理を通じて、自分が自分を育てる

ティラミス
ティラミスも、マクロビ流。
 うちの学校は、「料理ができる人を育てる場」ではなく、「人が育つ場」にしようと、いつも広行先生や、スタッフと話しています。先生が生徒を育てるのではなく、料理を通じて自分が自分を育てる術を身につけるのです。

 確かに、「これが大切なんだよ」と教えてもらって頭には入ったつもりでも、まだわかっていないものです。後で体験をしてみて初めて「あのことは、こういうことだった」と腑に落ちることがあります。「人が育つ」というのはよい言葉ですね。

 若い世代では、料理をする時に、レシピを見て、調味料を計量スプーンできっちり計ったりする人が多いですが、実際に家庭の料理というのは、そんなにレシピに頼らなくてもいいものでしょう。

私はここで学ぶことは「思い出す作業だ」と言っています。匂いや触った感触、見た目など、五感を研く事が大切で、本来ヒトはみんな生まれた時に授かっているセンサーなのですが、現代のように情報を与えられるばかりだと、センサーがさびてしまうのです。そのセンサーを研き直せば、本能でカラダに必要なものがわかるはずです。

 便利すぎる今の暮らしが、人間の力を低下させてしまう面はありますね。自然と調和しながら生きてきた人間の知恵や力は、今の時代家庭などでは受け継がれにくくなっていますが、それを教えてくれるのがマクロビオティックなような気がします。

これからも時代に応じたアプローチで、「人が育つ場」を提供してください。お忙しい中、お時間をいただき、ありがとうございました。

・「mie's room」
東京都港区南青山4-2-1 (銀座線 外苑前 徒歩7分)
TEL:03-3405-6288
サロンの予定は、「mie's room」のサイトからご確認ください。
・KII認定マクロビクッキングスクール 大阪校
 
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