高齢者でも調理することで脳が活性化
人間の脳の働きを画像として計測する脳機能イメージング研究に従事し、著書に「脳を鍛える大人の音読ドリル」などで知られる、東北大学未来科学技術共同研究センター 川島隆太教授と、大阪ガス(株)では、近赤外線計測装置(以下、光トポグラフィ※)を用いて、調理中の脳活動の計測実験を実施しました。
安静時と比べて、どのプロセスも、脳が活発に活動しています。 |
2005年には定年退職後の男性を対象にした実験(脳機能テストにて計測)が行われ、調理習慣によって脳機能が向上するということが実証されました。
従来の研究知見や今回の共同研究結果から、川島教授は「調理を行うこと」によって、これまで取り組んでこられた音読や単純計算、他者とのコミュニケーションの実証事例に見られたような前頭連合野の活性化を実証しました。
「脳を鍛える大人の料理ドリル」-料理の基本テクニック30日 川島隆太著・岸 朝子 くもん出版 |
この結果は、2006年6月の第12回国際ヒト脳マッピング学会で発表される予定です。詳しい内容やデータは、大阪ガス株式会社のサイトをご覧下さい。