たかが便秘、されど便秘…お掃除など、体を動かすことも便秘解消には大切です。 |
セカンドライフ世代の便秘の原因
■腸の動きの低下
加齢と共に腸の動きが低下していきます。食べ物が腸に入ると、腸の筋肉の動きによって内容物が腸内を移動します。しかし、加齢でこの腸の動きが弱くなると、内容物が腸内に停滞する時間が長くなります。長く停滞すると、内容物の水分が体内に吸収され、便の水分が減ってしまい便秘になることがあります。
■高血圧の薬や強い鎮痛剤などの副作用
加齢に伴い、薬を服用する人が増えてきます。高血圧や偏頭痛の薬などに含まれるカルシウムチャンネル拮抗剤、強い痛みのコントロールに使われるオピオイド鎮痛薬などは、便秘の原因になります。便秘に悩まされている場合は、薬のオプションについて医師に相談してみましょう。
■食べる量が少ない
食事への関心の低下、歯・歯茎の痛み、合わない入れ歯などのために、食事の摂取量が少なくなり、体重の低下が見られる場合があります。食事の量が少なくなると、便のカサが減り便秘になりやすくなります。また、食事量の低下に伴い、便秘を予防する不溶性食物繊維(雑穀類や野菜などに豊富に含まれます)も不足しがちになります。便秘は食欲を低下させることも多く、特にセカンドライフ世代では栄養状態の低下につながります。
■水分の摂取量が足りない
セカンドライフ世代は、喉の渇きを上手く感じることが出来なくなったり、尿漏れなどを心配して水分摂取の不足がみられます。便の7~8割は水分ですから、水分が不足すると便秘になりやすくなります。
次のページでは、腸の働きを活発にして便秘を解消する方法を紹介します。