月経前期を5つのタイプで分類
不正出血や、生理周期が不定期な場合とは区別しましょう |
■気の不足(胃腸虚弱)タイプ
気には出血をコントロールする機能があるのですが、その力が弱いために経血の量が多めになり、色は淡い赤色です。日頃から疲れやすかったり、食欲不振や、下痢を伴う場合も。方剤なら補中益気湯(ほちゅうえっきとう)がオススメ。
■腎の機能が落ちているタイプ
内分泌系や女性ホルモンに関連ある臓器が腎であると漢方では考えられており、この機能が低下していると、月経を起こすだけの血液があつまりません。経血の量が少なめで、色も質も薄くなります。腰のだるさやめまい、耳鳴りなどの症状も出やすいでしょう。固陰煎(こいんせん)が代表薬。
■ほてりタイプ
カラダを冷やすラジエーターが不足しているので、相対的に体内に熱を生じ、これによって経血が暴走するイメージでしょうか。しかし、もともと血液が多いわけではないので、経血の量が少なめで、色はきれいな赤色です。のぼせや口の渇きをともない、両地湯(りょうじとう)などで対応できます。
■血熱タイプ
同じ熱感をともなうタイプでも、ほてりタイプとは伴う症状からでも区別できます。経血の量は多めで、色も質も濃い感じです。もともと暑がりで、便秘がちだったり、暴飲暴食などの飲食の不摂生があることも。清経散(せいけいさん)が代表例。
■ストレスタイプ
精神的なストレスにより、血液をコントロールする臓器(肝)にも負荷がかかってしまいます。情志によって量が多かったり、乳房が痛くなったり、怒りっぽくなったり。オススメは加味逍遥散(かみしょうようさん)。
漢方を購入したい場合は、漢方の専門家に相談してくださいね。