痛みのタイプは大きく2種類に分けられる!
道を遮るものがなければ、トラブルは少ないはず…… |
もうひとつは、血液やエネルギーの不足により、栄養分がすみずみまで行き渡らない状態をいい、「栄えざれば、すなわち痛し」(=不栄則痛)と分けて考えるのです。
これらはわかりやすくいうと前者を「滞りがある」、後者は「不足がある」と考えてもいいのですが、漢方用語でいうと前者を「実証」、後者を「虚証」とも呼びます。では具体的な例をあげて、それぞれのタイプの特徴に参りましょう!
「滞りタイプ」によく処方される漢方
自律神経の乱れにも、加味逍遥散(気の乱れタイプ)はよく使用される |
気の乱れタイプ
□ 生理前がとくに痛い
□ 胸や脇が張る(とくに生理前)
□ お腹の膨満感がある
□ ゲップやおならをしやすい
□ ストレスが溜まりやすい
血の乱れタイプ
□ 生理痛がひどい
□ 生理血に塊が出ることもある
□ シミやしばかすが多い
□ 肩や首がこりやすい
□ 冷えのぼせがある
気の乱れによる生理痛には「加味逍遥散」(かみしょうようさん)、血の乱れには「桂枝茯苓丸」(けいしぶくりょうがん)が代表的です。なお、気が滞れば血の流れも悪くなるので、気と血の関係は密接的といえるでしょう。
では次のページで「不足タイプ」にいい漢方に迫ります!