ウイルスを減らすためにするべきこと
抗インフルエンザウイルス薬のリレンザ®は吸入薬ですので全身への副作用が少ないとされています |
また、インフルエンザウイルスは乾いた環境下で増殖しやすく、適度な部屋の湿度(50~60%前後)を保つことは大切ですが、手洗いや洗顔の後は水気をタオルでしっかりとふき取ってください。気化熱で体温を奪われて風邪をひいては本末転倒ですから。
なお、うがい薬についてですが、お茶や紅茶などを用いると効果が上がるという説もありますが、小児では風邪の予防に水道水と殺菌成分の入ったうがい薬で比べても差がなかったというデータもありますので、ガイド自身は水道水だけで十分と考えています(茶葉に含まれるポリフェノールも、本来は体内に入ると短時間で作用が失われてしまう成分ですので、どこまで臨床的な効果があるのかは現時点ではなんとも言えません)。
むしろ、うがい薬にこだわるのではなく、うがいの頻度を増やすこと、手洗いや洗顔もしっかりと行って、できるだけ付着したウイルスを洗い流すことに主眼をおきましょう。
毎年インフルエンザをきっかけに、生命を落とす患者さんがいらっしゃいます。抗インフルエンザ薬(タミフル®・リレンザ®)についても様々な論議をかもしていますが、まずはインフルエンザに罹患しないために、適切な予防手段を講じましょう。インフルエンザ診療に携わる医師からのお願いでもあります。
抗インフルエンザ薬については予防的に処方されることがあります。ワクチンに代わる予防法ではありませんが「予防にかかるインフルエンザ薬の費用」も参考にしてください。
【関連リンク】
・ インフルエンザウイルスは今も変異を繰り返しています
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・ 抗インフルエンザウイルス薬は最後の手段です
⇒ タミフルとの正しい付き合い方を知る(All About 50代からの健康法)