花粉症/花粉情報・花粉カレンダー

花粉が少ない日のクシャミはヒノキのせい?(2ページ目)

出かける前の天気予報。花粉飛散予想が多いと憂鬱な気持ちになりますね。でも、4月に入って花粉が減ったのに症状が全く改善しない人はいませんか? スギ花粉ではなく、ヒノキ花粉症も合併している可能性があります。

西園寺 克

執筆者:西園寺 克

医師 / 感染症・健康情報ガイド

スギ花粉とヒノキ花粉は似た者同士

スギとヒノキは植物としては当然ですが異なります。ところが花粉症におけるスギ花粉とヒノキ花粉となると事情が違うのです。

免疫のちょっと難しい用語ですが、交叉性がある、簡単にいえばスギ花粉症の人はヒノキにも反応する可能性が高いということになります。結果的にスギ花粉症の人には、実はスギだけに反応する人と、スギとヒノキの両方に反応する人が含まれていることになります。両方に反応する人は花粉症の期間が長引いて、他の花粉症の人が症状が軽くなっても、症状が取れない事になります。

ヒノキ花粉症は特に目の症状のケアを!

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効果的な目薬の使用が大切
医学的にはスギ花粉症もヒノキ花粉症も同じ症状を示すことになります。症状に大きな差はありません。ただし、花粉症の鼻に関する症状、具体的には鼻水、鼻づまりなどに対しては、多くの人はマスクや抗アレルギー剤などで対策済みです。結果的にヒノキ花粉症対策では目の症状に対しての対策が重要となります。

目薬には作用から大きく三種類あります。
・痒み物質(ヒスタミンなど)を出るのを予防する目薬
・痒み物質(ヒスタミンなど)の反応を妨害する目薬
・免疫系自体を落とす目薬(副腎皮質ステロイド)

基本は外出する前に痒み物質の出るのを予防する目薬を使い、後は痒くなったら痒み物質を妨害する目薬を使います。最近は一つで痒み物質を出るのと反応を妨害する目薬もあります。薬局でも入手可能ですので薬剤師の方に相談しましょう。

免疫系自体を落とす目薬は、副作用も強いので眼科で目の状態を確認した上で処方してもらいましょう。

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