【第2回】食事療法
【第3回】スキンケア
スキンケアとは?
かゆみを取るには皮膚を清潔にするのが一番! |
基本的にはアレルギー以外のアトピーは、軽い場合はスキンケアのみですが、一般的には、スキンケアと薬で治療していきます。スキンケアとは、「皮膚を清潔にして、皮膚をいたわること」ですが、それではわかりづらいと思うので、対処法を説明いたします。
乾燥肌・汗対策
シャワーでもいいですから、できれば毎日しましょう |
- 毎日、シャワーもしくは入浴する
- 石鹸を使って体を洗う(しかし、体をこすりすぎると、皮膚の水分まで抜けることがあるので注意)
- 保湿のために、市販または医療機関処方の保湿剤・市販の化粧水、市販のベビーオイルなどを使用します。自分の肌に合わないときは、医師に相談したり、使用をやめましょう
日光(日焼け)対策
日差しが強くなると、紫外線対策が必要です |
衣服対策
衣服、下着は刺激の少なく、吸湿の良い木綿がお薦めです。汗をかいたら、なるべく替える。縫い目が皮膚に当たって、かゆみが出ることがあるので、裏返しに着るのもいいでしょう。洗濯後は、すすぎをしっかりして、洗剤を落としておきましょう。漂白剤や柔軟剤がアトピーを悪くすることがあるので注意!傷からアトピーの悪化を防ぐ対策
とても初歩的なことですが、爪を短く切ることが重要。爪で皮膚を傷つけて、皮膚の細菌が皮膚炎を悪化させます。皮膚の細菌を減らす意味でも、石鹸などを使った入浴は重要です。以上のような、日頃のちょっとした皮膚へのいたわり、スキンケアと薬の併用で、アトピーは必ずよくなります。医師と二人三脚で少しずつでもよくしていきましょう。
皮膚:皮膚には表皮、真皮、皮下組織と分かれています。表皮の部分に角質層があり、角質層が体内の水分の蒸発を防ぐとともに、外界からの異物に対してバリアの働きをします。バリア機能に、セラミドという脂質が重要な働きをしています。
<参考リンク先>
アトピー性皮膚炎のスキンケア(裕森クリニック)
乳幼児のアトピー性皮膚炎について(いたやどクリニック小児科)
アトピー性皮膚炎のスキンケアについて(大阪皮膚医会)