溶連菌感染の合併症
これらの反応は、溶連菌に対する免疫反応で起こってしまいます。いわば、溶連菌に対するアレルギー反応のようなものです。■急性腎炎(きゅうせいじんえん)
定期的に尿検査を受けましょう |
溶連菌の感染後に、血尿、蛋白尿、乏尿、浮腫、高血圧となります。腎臓が一時的に機能しなくなり、尿が少ないことで、体に水分がたまり、血圧が上がったり、体がむくみます。治療は、安静にし、塩分0の食事療法になります。水分も制限して、体にたまる水分を減らします。溶連菌の関与していることを考え、抗生物質を使用します。
■アレルギー性紫斑病(あれるぎーせいしはんびょう)
手足に、紫斑(しはん)が出てきます。紫斑というのは、内出血のようなものです。紫斑の色は指で押さえても消えません。時に、関節痛、筋肉痛、腹痛があります。紫斑だけなら、安静にしているとおさまってきます。この病気が長期的に問題になるのは、時に腎炎を起こします。血尿と蛋白尿が続きますので、要注意です。次回に詳しく説明します。
このような合併症を防ぐためにも、抗生物質をしっかりと服用する必要があるのです。ぜひ医師の指示に従って、溶連菌感染症の症状が落ち着いても抗生物質を服用してください。
学校・会社はいつから行けるのでしょうか?
抗生物質投与開始後、まる1日以上たって、発熱も発疹も無ければ大丈夫です。ヒトにうつす可能性はしっかり抗生物質を1日以上飲めば、ほとんど無くなります。