アレルギー/家庭でできるアレルギー対策

魚はアレルギー体質を改善する?(3ページ目)

健康にいいと言われている魚。魚に多く含まれる不飽和脂肪酸は、アレルギーにどのような効果があるのでしょうか? 今回はDHAに代表される脂肪酸の効果について解説します。

清益 功浩

清益 功浩

家庭の医学 ガイド

医師

小児科医・アレルギー専門医。京都大学医学部卒業後、日本赤十字社和歌山医療センター、京都医療センターなどを経て、大阪府済生会中津病院小児科・アレルギー科で診療に従事。論文・学会報告多数。診察室外で多くの方に正確な医療情報を届けたいと、インターネットやテレビ、書籍などでも数多くの情報発信を行っている。

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n-3多価不飽和脂肪酸を含む食材

不飽和脂肪酸を含む代表が魚介類です
エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)は、「魚介類」に多く含まれていますが、特に、ハマチ、ブリ、マグロ、イワシ、サンマなどに含まれています。

このエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)は、アレルギーに良いだけでなく、神経細胞にとって重要な脂肪酸ですから、頭にいいと言われる栄養素でもあります。さらに、魚にはビタミンDも多く含まれているので、骨の成長にも有益です。

毎日魚を食べるのが難しいという人は、最近出ているエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)を含むサプリメントを取り入れるのがよいかもしれません。

「アレルギー疾患診断・治療ガイドライン」では、血中の不飽和脂肪酸の濃度を測定したり、食事内容を検討して、n-3多価不飽和脂肪酸が少ない場合にアトピー性皮膚炎の治療にn-3多価不飽和脂肪酸をサプリメントとして使用することが書かれています。

魚の効果も活用しながら、偏らずにバランスを考えた食事を意識しましょう。




豆知識
脂肪酸:炭化水素がつながり、炭素と酸素と水素から成るカルボキシル基(COOH)を含む。特に炭素が12以上あるものを、高級脂肪酸と呼んでいる。炭素との結合に、2重結合、3重結合があるものを不飽和脂肪酸、2重結合、3重結合がないものを飽和脂肪酸と呼ぶ。
二重結合:原子には、原子核と電子からなり、電子が共有されて元素がつながって1つの単位となっている。共有した電子の結合2つの場合を言う。


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