アレルギー/家庭でできるアレルギー対策

魚はアレルギー体質を改善する?

健康にいいと言われている魚。魚に多く含まれる不飽和脂肪酸は、アレルギーにどのような効果があるのでしょうか? 今回はDHAに代表される脂肪酸の効果について解説します。

清益 功浩

清益 功浩

医師 / 家庭の医学 ガイド

小児科医・アレルギー専門医。京都大学医学部卒業後、日本赤十字社和歌山医療センター、京都医療センターなどを経て、大阪府済生会中津病院小児科・アレルギー科で診療に従事。論文・学会報告多数。診察室外で多くの方に正確な医療情報を届けたいと、インターネットやテレビ、書籍などでも数多くの情報発信を行っている。

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そろそろサンマが美味しい季節です。魚アレルギーの人は別ですが、サンマなどの魚はアレルギーによい作用があることも報告させています。

魚には多くの脂肪酸が含まれていて、この脂肪酸がアレルギーに関係しているのです。詳しくご紹介しましょう。

魚に多く含まれる不飽和脂肪酸とは

魚と肉では含まれている脂肪が違います
よく聞く「脂肪酸」というのは脂肪を分解した成分名で、大きく2つに分けることができます。
  • 不飽和脂肪酸……魚に多く含まれる
  • 飽和脂肪酸……肉に多く含まれる

脂肪を分解したものである脂肪酸自体は、炭素と水素と酸素から成っています。この炭素と水素と酸素のつながりを結合(炭素同士、炭素と酸素が手をつないでいるイメージです)といいます。

この結合の仕方によって、不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸に分かれます。
不飽和脂肪酸には、二重結合(炭素同士が2本の手でつながっている感じです)という結合があります。飽和脂肪酸には二重結合がありません。

この2重結合のある場所から名前がついて、「n-3多価不飽和脂肪酸」と呼ばれる脂肪酸があります。

このn-3多価不飽和脂肪酸が魚によく含まれているのです。

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