牛乳アレルギーの場合、食べない方がいいヨーグルト。一方、乳酸菌がアレルギーの症状を抑えるという報告もあります。「L-92株でお肌ピカピカへ」という記事でも紹介された乳酸菌ですが、そのアレルギーを抑えるメカニズムが東京大学から報告されました。詳しくご紹介しましょう。

まずは、アレルギーが起こるメカニズムについて、簡単に説明します。

アレルギーを起こすメカニズム

アレルギーという劇場に登場するメンバーです。特にリンパ球の働きを大きいのです(クリックすると大きくなります)
アレルギーの仕組みを説明する前に、アレルギーの説明に出てくる言葉を説明します。

■アレルゲン
アレルギーを起こす原因物質、卵やダニなど。

■IgE
アレルギーを起こす原因物質に対抗するために体の中で作られるタンパク質。

■リンパ球
アレルギーや免疫に参加している白血球の一種。リンパ球には2つの種類があります。IgEを作るBリンパ球とTリンパ球です。特に、Bリンパ球にIgEなどの抗体を作るように助ける(ヘルプ)リンパ球を「ヘルパーTリンパ球」と言います。

アレルギーでは、このように「Th1」と「Th2」のバランスが悪くなっています
アレルギーが起こるメカニズムを簡単に説明しましょう。アレルゲンが体に入ってくると、これを排除しようと体が反応します。排除するために、Bリンパ球がIgEを作って、アレルゲンを除こうとします。しかし、Bリンパ球だけでは、IgEが作れないので、ヘルパーTリンパ球がBリンパ球を助けてくれます。助けをもらって、Bリンパ球はIgEを作るわけです。 このヘルパーTリンパ球(Th)にも大きく分けると2種類あります。
  • 1型ヘルパーTリンパ球(Th1)
  • 2型ヘルパーTリンパ球(Th2)
2種類のヘルパーTリンパ球の違いですが、Bリンパ球のIgEを作るように助けるのが、「Th2」で、IgEを抑えるように助けるのが「Th1」です。 つまり、アトピーや花粉症では、「Th2」の働きが強く、「Th1」の働きが弱くなり、「Th1」と「Th2」のバランスが悪くなっています。
次のページでは、乳酸菌がアレルギーのしくみにどう関わっているかについてご紹介します。