夏の山などで気をつけなければならない、ハチ。ハチに刺されると、アナフィラキシーを引き起こし、ひどいときは死亡してしまうこともあります。今回は、ハチアレルギーについて詳しく説明しましょう。
ハチアレルギーに刺されると
初めてハチに刺された時以上に、2度目の方が危険です。アナフィラキシーでも説明していますが、簡単に説明しましょう。ハチに一度刺される
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体の免疫機構が、ハチ毒をアレルギー物質として記憶する
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再度刺されると過剰反応を起こす。刺されてから数分から15分以内に症状が出現。ヒスタミンなどの化学物質が大量に出る=アレルギー反応。
一度、ハチに刺されて、刺された部分がひどく腫れてしまった場合、2度目に刺された時には10~20%の確率で全身症状が出てしまうと言われています。
また、最初に刺されてから、10年以上ハチに刺されることがなければ、全身症状が出る確率が下がります。いずれにしても、まずはハチに刺されないように気をつけることが大切です。
■ハチに刺されたときの主な症状
- 刺された部分の腫れ、発赤
- 全身にじんましん・紅潮(皮膚が赤くなること)・浮腫
- 喉頭浮腫・嗄声(させい:声がかれる)・呼吸困難・喘鳴(ぜんめい:ゼイゼイといった息をする)
- 腹痛・下痢(げり)・嘔吐(おうと)
- 痙攣(けいれん)・頭痛・めまい・意識消失 血圧低下・頻脈→ショックから死亡
など
次のページでは、ハチと、アレルギーの有無を知る方法をご紹介します。