糖尿病/糖尿病の食事療法の基礎知識

糖尿病でも「食事」は楽しまなくちゃ、ね!(3ページ目)

甘いもの、おいしいものを食べると、何か良心にやましいところを感じませんか? そんな人が本当に多いのです。でも、安心してください。糖尿病者が食べてはいけない物などないのですから。

執筆者:河合 勝幸

4. レストランで新レシピをゲットしましょう
レストランでヘルシーメニューを見つけたら、作り方を教わって試してみましょう。
レストランで注文する時もいろいろ工夫を重ねてください。
私は食事のリズムを壊したくないので、いつも自分で焼いた全粒粉のパンを持参します。
お店に全粒粉のパンがあるかないか尋ねて、用意してなければ自分のを出します。主食だけは一定にすると安心できます。
糖尿病のある人は、この位自己主張を通すべきですね。
こんなこと、ヨーロッパではごく何でもないことですし、アメリカだって全粒粉パンを置いておくのが当り前の時代ですから。

5. 食物ファイバーをたくさん摂りましょう
ファイバーの大切さはもうご存知ですよね?
ファイバーを増やすのはそんなに難しいことではありません。
甘い煮豆ではなく、豆の素ゆでを週2回ほどサラダや野菜スープに加えてみてはいかが?
もちろん、第2条でお薦めのグリーン野菜はファイバーが豊富ですし、加えて1日2種類のフルーツをデザートにするのもベストチョイスです。
穀物はなるべく未精白のものを。玄米、全粒粉パン・パスタはぜひ習慣にしたいものです。
ところで、ファイバーの多い食材は2~3ヵ月かけて少しずつ増量します。
急に高ファイバー食に切り替えると胃腸が対応できませんから。
また、ファイバーの多い食事は水分の補給を忘れないでください。ファイバーは水をたくさん含むのです。

6. 食事はゆっくりと楽しみましょう
野菜の香り、甘みをしっかりと味わってください。
テレビはオフにしましょう。その分、会話を弾ませてね。
地中海人にとって食卓とは、話の合い間に料理を食べるようなものです。
25年前のフランスのデータでは各家庭の平均食事時間は88分でした。
どうやってこんなに時間が掛ったかと言えば、家族全員で談笑していたからです。
グラス1杯のワインの効果もありますしね。
40年前の私はフランスで仕事をしていました。食事でワインを飲むと眠くなって困りましたし、聞いている話も意味が通じたり、ちんぷんかんぷんだったり、なんともタバコを喫いたくなったり(当時はスモーカーでした)、慣れない食卓は結構つらいものでした。

今日のフランス人の食事は38分に短縮してしまったそうですが、私たちも30分は食卓にいるように努力しませんか?
食べ過ぎないで30分!です。
おしゃべりで口を動かして、糖尿病でも「食事」を楽しみましょう!

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