微小な装置を手首の皮下に埋め込んで、赤外線で血管を透視して血糖値を測定、その数値を体外のペースメーカー大の装置で読み取る研究があります。今年の8月にボストン(USA)で行われたアメリカ化学学会のシンポジウムでは『光』による血糖値測定の話が多く発表されました。
ユニークなものでは、ブドウ糖に反応する小さなビーズを皮下に埋めて、特殊な光線を当ててビーズの発する蛍光から血糖値を読み取ろうというものもあります。
また、手の甲の皮膚を2ミリぐらいつまんで光を透かす方法もあります。これはNASAやNIDDKがスポンサーになっているもので、アイデアが出てから9年後の今年、いよいよ臨床試験の段階にこぎ着いたそうです。
SFみたいですが、涙(なみだ)のブドウ糖に反応するコンタクトレンズを着用して、その色の変化から血糖値を読み取ろうとするものがあります。糖度が上がると赤から青へと変わるのだそうです。意外や意外、動物実験に大本山のNIH(アメリカ衛生研究所)の補助金がつきました。ピッツバーグ大学の研究チームです。
わくわくする近未来ですね。もう少しの辛抱です。
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