糖尿病/A1C・血糖値管理・血圧計・血糖測定器

無痛血糖モニター最前線

日立製作所が無採血の血糖測定器の開発に参入しました。無痛血糖モニターの最前線は『光技術』です。埋め込み型からコンタクトレンズまで目白押しです。

執筆者:河合 勝幸

8月30日の日本経済新聞によると、日立製作所が個人向け健康・医療(ヘルスケア)事業に参入すると発表しました。まず、採血が不要な血糖値測定器を開発して2005年から全世界で販売を始めるそうです。時間的にみれば、もうモデルは出来ているのでしょう。どんな装置なのか早く知りたいものです。

さて、アメリカのシグナス社が開発したグルコウォッチ・バイオグラファーが、新たに7歳から17歳までの未成年者にも使用できるようになりました。8月27日に、FDA(食品医薬品局)から正式に認可されました。
採血不要のグルコウォッチは昨年3月に販売許可が下りましたが、1型の子供の使用は除外されていました。安全性の再評価のためです。

グルコウォッチはその名通り腕時計型の血糖測定器です。普段はデジタル時計そのものですが、装置の裏(皮膚と接するところ)に使い捨てのセンサー(電極パッド)が付いていて、20分毎に自動的に血糖値を測定します。
アメリカでの価格は1台595ドルですが、12時間しか使えないセンサーが4~5ドルもします。購入には医師の処方が必要で、正しい操作・判断をするために研修が義務づけられていて、修了試験も行われるそうです。

グルコウォッチには低血糖時のアラーム機能もついているので、長時間の車の運転や睡眠中の予期せぬ低血糖には心強い味方です。ただし、インスリン注射の判断は従来型の採血をする血糖測定器の使用が必要です。今までの血糖値はその瞬間の数値でしたが、この連続式の測定では下降中の血糖値なのか上昇中のものかが読み取れる安心感があります。

採血不要の無痛血糖モニターの最前線は『光』を使った装置です。ミカンの糖度を光センサーで測定する選果装置は既に実用化されていますので、早い実用化が望まれますが、どうも進ちょく状況ははかばかしくありません。
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