糖尿病/海外旅行・災害時の糖尿病ケア

糖尿病のある人の楽しい"夏休み心得"(2ページ目)

バケーションは旅行にお出かけですか?それとも家でゆっくりと"stay-cation"?家族や友人と過ごす夏休みは心身共にリラックスできますね。でも糖尿病のある人はちょっとした気配りを。

執筆者:河合 勝幸

しっかり復習! 快適旅行のための心得

糖尿病がある場合、特に注意すべきことをおさらいしましょう。

1.下痢をしないよう注意する
下痢をしないように細心の注意。外国の水道水は危険です。その水で作った氷もだめです。生(なま)で食べる魚や肉料理もご法度。国によっては野菜サラダや皮をむいてあるフルーツも避けたほうが無難ですよ。
下痢で食事とインスリンが出来ないと、1型の人は危険なケトアシドーシスの恐れがあります。

2.足に無理をさせない
足に気配りをする。履き慣れない新しい靴は絶対にダメ!です。靴擦れを化膿させると数日で外科手術が必要になることもあります。履き物をはかないでビーチやプールサイドを歩くのも禁止事項です。糖尿病の人はささいな傷でも炎症を起す可能性があります。

3.日焼けを予防する
日焼けを防ぐこと。皮膚は体の一番大きな臓器です。衣服と日焼け止めクリームで守りましょう。日焼けも血糖コントロールを悪くします。

4.移動中も適度に運動をする
座りっぱなしはいけません。車でも飛行機でも少なくても2時間に一度は立ち上がってストレッチをしよう。飛行機の座席は通路側がお薦めです。遠慮なくいつでも立てますから。

5.水分補給をしっかりと
海でもプールでも室内でも、ミネラルウォーターをいつも手元に。喉の渇きを自覚しなくても、意識して水分の補給をすること。

6.言うまでもなく食事に注意
盛夏の食事療法は意外と守りにくいものです。せめて、炭水化物の多い食品だけでも注意してください。食欲がないので冷しそうめんばかり食べていると血糖値がどーんと上がります。逆にリラックスし過ぎるとブレーキが効かなくなります。ビール缶の山が出来そう。

夏休みのような、いつでも食卓に手を伸ばせるような時は、朝食・昼食などと思わずに手抜きのブランチではいかが?

それでは皆様、よい夏休みを!
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