資産価値より重視、マンションの構造
当サイトで実施した購入後の不安に関するアンケートによると、1位は「住宅ローンなどの資金面」でしたが、2位が「マンションの構造や仕上がり」3位の「資産価値・暮らし」よりも上位に来ました。当サイト5月実施 「マンション購入する際に、何を一番不安を感じます(した)か?」アンケート結果 |
世界でも有数の地震の多い国である日本で、マンションの構造面での耐震性は重視したい項目でしょう。
気象庁の1996年以降の地震発生分布図によれば、規模の小さいものを含めると、全国的に発生しており、どの地域においても大きな関心が持たれていると思います。
地盤基礎部分と建物部分の間に積層ゴムやオイルダンパーなどを入れ、揺れを吸収することで建物の安全性を高める免震構造のマンションは、マンションの高層化が進む首都圏で供給が増えてきましたが、最近では地方圏の都市部にも目立つようになっています。
地方にも供給活発化、免震マンション
東北地方の中心都市、「杜の都」仙台。宮城県沖地震で地震への関心が高い同県では、免震構造など地震への安全性を重視した企画が目立ちます。ライオンズ岩切セントマークスの外観 免震構造、オール電化、全戸南向きで再開発エリアに建つマンションだ。 |
モデルルームを見学すると、免震構造の説明ブースが置かれ中には、実際のモデルルームで揺れを体感できる装置が置かれているものもあります。
ライオンズ岩切セントマークス(仙台市宮城野区 大京)は、駅前の再開発が進む東北本線岩切駅(仙台から2駅)に建つ免震構造のマンション。全戸南向きかつオール電化で坪単価100万円前後の設定には、首都圏のマーケットを考えると驚かされます。
ここでは、免震構造や躯体の説明ブースと共に実際の揺れを体感できる装置がモデルルームに備えてあります。仙台では、郊外の中規模マンションに免震構造を採用するケースが多く、地元ユーザーに好評のようです。
次のページでは、鹿島建設が開発し、特許出願中の壁式免震構造(HIスマートウォール:特許出願中)を採用したマンション「加賀レジデンス」を 紹介します。