歯ぎしりは止められる?
原因がはっきりしている場合には、止められることもありますが、なかなか難しいのが現状です。次のようなことなどが、主に原因ではないかと考えられています。歯ぎしりの原因ははっきりしていないことも多く、止めることよりもむしろ被害を受けないような対策が重要となる |
- ストレス
- 乳歯の時期
乳歯が永久歯に生え変わろうとする時期やその前後などは、子どもが歯ぎしりをすることがあります。これは歯の形を自分の口の中の環境に合わせようとして動かすためで、異常ではないので止めさせる必要はありません。
日常のさまざまなストレスが原因で、歯ぎしりが行なわれることもあるようです。ストレスが取り除かれれば、歯ぎしりが止まる可能性はあります。
高さの合わない詰めものがある
これは新しい詰めものや、被せものを歯に付けたときに起こることがあります。他の歯よりも詰めたものが早くぶつかり、高さが一般に言う「高い」状態にあると、無意識のうちにその部分を早く削ろうとして、歯ぎしりを行なうことがあります。高さを整えれば、歯ぎしりは止まります。
他より早くぶつかる歯がある
1本だけ他の歯より早くぶつかる歯などがあると、その歯を他と同じような咬み合せにするために、歯ぎしりをすることがあります。
数十年にわたって歯ぎしりを行なっている場合、原因を突き止めることは大変難しく、なかなか止めることはできません。「寝返り」や「貧乏ゆすり」のようなもので、意識的に止めることはほとんどできません。
歯ぎしりを止めないで歯を守る
よく行なわれるのは、咬み合わせの調整です。歯ぎしりが行なわれても特定の歯に力がかかり過ぎないようにバランスを調整するために歯を僅かに削ります。その他にもマウスピースのようなプレートを作ることもあります。寝ているときだけ、上下どちらか一方に歯に合わせた薄い板を歯並びに沿ってはめ込みます。歯ぎしりは上下の歯を擦り合わせることが多いので、マウスピースで凸凹をなくして平らにし、止めるのではなく、自由に歯ぎしりしても歯にダメージが無いように作ります。
注意することは、このプレートを使うと上下の咬み合わせが変化することがあります。プレートの咬み合わせを調整したり、自分の歯の形を調整したりする場合もあります。
歯ぎしり用のマウスピースタイプのものは、健康保険でもカバーされることも多く、費用も数千円程度と比較的作りやすくなっています。
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