新駅誕生で街づくりが進行中
大江戸線、南北線、埼玉高速鉄道、つくばエクスプレス線と新線の開業が続いた首都圏エリア。それに伴って続々と新しい駅が誕生してきています。特に、郊外部の新駅については、街全体としての開発が行われる場合が多く、マンション立地としても検討に値する候補地だといえるでしょう。例えば、つくばエクスプレス線でみると、「流山おおたかの森」駅や「柏の葉キャンパス」駅などは、それぞれ高島屋やららぽーとなど魅力的な商業施設が開業まもなくオープンし、生活利便性もある程度開業当初から、備わっています。
また既存の沿線でも、小田急多摩線で2004年10月に開業した「はるひ野」駅のほか、JR武蔵野線では、南越谷ー吉川間に、新駅「越谷レイクタウン」駅が平成20年に開業予定となっています。
ふじみ野の街路。区画整理された街並みは、遊歩道の整備など街の防災面でも評価できる。 |
開業15年後のふじみ野
同様の事例を探すと、東武東上線の「ふじみ野」駅が平成5年11月に開業しています。急行停車駅であり、駅前が大規模に区画整理され、公園や遊歩道がきれいに整備されていることもあり、東武東上線の駅の中でも有数の街になっています。駅前に大型アウトレットモール、リズムやシネコンも入るサティなどの商業施設もオープンし利便性も高いといえるでしょう。
その中でも、人気があるのは区画整理エリアの中のロケーションです。駅前の商業ゾーンを除くと、住居系の用途地域が駅周辺に広がります。建物を見ると駅前ゾーンを除いて、5階建てクラスの中層住宅が立ち並び、駅周辺は街並みもすっきりしています。
ふじみ野の大型アウトレットモール「リズム」。商業施設の充実は、新駅評価の大きなポイント。 |
ふじみ野でも、中古マンションの流通価格を見ると、区画整理地内か外かで評価が違うようです。
次のページでは、新駅「はるひ野」「越谷レイクタウン」を紹介します。