吸血鬼伝説

伯爵夫人は吸血鬼?
伯爵夫人は吸血鬼?
吸血鬼といえばドラキュラ伯爵ですね。人の血を吸う魔物でありながら、映画ではどういうわけかセクシーで若い女性が引きつけられてしまいますね。もともと吸血鬼は東ヨーロッパの人々の間で古来から伝承されている言い伝えですが、なにか根拠があるのかもしれません。今回は、この東ヨーロッパのハンガリーの地で吸血鬼ではないかと恐れられた伯爵夫人の話をいたします。


伯爵夫人エリザベート・バートリ

時は江戸幕府が開かれる少し前、16世紀後半、ハンガリーに一人の美しい伯爵夫人がいました。その名はエリザベート・バートリ。ハンガリーで最も裕福で権力のある一族の出身です。

ジプシーや召使が折檻されるのを見て育った彼女には残虐な性格が宿っていました。ある時、召使を殴りつけて返り血を受けた皮膚がみずみずしくなったと思った彼女は、血こそが永遠の美を保つ秘訣だと信じました。以来、領地の貧しい農民の若い女性を次から次にさらっては殺害し、その血を飲んだり、浴びたりして老いから身を守ろうとしました。その犠牲者の数は650人にも上ったと伝えられています。


とうとう彼女に裁きの時が

当時は封建社会で農民の地位は極度に低く、彼女自身が法といってもいいため、彼女の所業は野放しにされていました。しかし、老いを防ぐ為にはより身分の高い女性の血が必要だと信じた彼女は下級貴族の娘に手を出すにいたり、ハンガリー国王も彼女の追及に踏み切りました。そこで明らかになった実態は驚くべきものでしたが、エリザベートの高貴な身分を考慮して、彼女自身は自分の城に幽閉となり、数年後に54歳で亡くなりました。

エリザベートの狂気は精神医学的にはどうでしょう。今日とは異なる殺伐とした時代とはいえ、単に“人格障害”と言うだけでは説明できないものがあります。美を求める願望が間違った方向に暴走してしまったのでしょうか?彼女の行いは領地のトランスバニアの人を震え上がらせました。死後も夜な夜な血を求めて彷徨う彼女の姿を見たという目撃談が今に続いています。

<注>上記の写真は、血の伯爵夫人 エリザベート・バートリ (Amazon.co.jp) から引用しました。


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