原因のはっきりしない痛みは心から来ている場合が少なくありません
原因のはっきりしない痛みは心から来ている場合が少なくありません
頭痛、腹痛、腰痛、…。体の痛みは辛いもの。でも、その辛さを実感しているのは本人だけ。他人がなかなかわかってくれず、イライラしてしまうこともあるでしょう。また、痛みの原因自体、はっきりしないことが少なくありません。

病院で診てもらって、「悪いところはありません」と言われたら、「そんなはずはない! では、どうして痛いのよ!」となりませんか。そんな時は、痛みの原因は心にある場合があります。今回は、心の不安、緊張の反映として体に痛みが出現してしまう“疼痛性障害”についてお話したいと思います。


疼痛性障害とは?

そもそも痛みとは何でしょう? 当たり前的な質問ですが、例えば、満員電車で前の人に足を踏まれたら、痛いですよね。でも、どうして痛いのかはあまり考えないのでは。痛みを感じるわけは、踏まれた足にある痛覚の受容体(痛みを感じるセンサー)が痛み刺激をキャッチして、それが信号となって、体の神経を通り、脳に伝えるからです。つまり、脳が痛みを感じているのですが、心に不安や緊張があると、脳が痛みを感じやすくなってしまうことがあり、疼痛性障害と呼ばれています。

実際、不安や緊張状態にある時に、体の一部が痛くなったりしませんか? 例えば、「試験前になると、お腹が痛くなる」、「義理の母と会うと、頭痛がする」など。

疼痛性障害は子供から大人まで年代を問いませんが、女性に多く見られ、男性の約2倍です。痛みの原因が心にある為、鎮痛剤を用いても通常、痛みはおさまりません。

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