ちょっとしたことも原因に?様々なぎっくり腰のきっかけ
ぎっくり腰の痛みが弱まった後も、じっと安静にして過ごした方が良いのか迷う人も多いようです
ぎっくり腰は急性腰痛の代表的なもので、きっかけや原因が自分でわかることも少なくありません。特によくあるのが、「重いものを持ち上げた瞬間」「朝の洗顔で、おじぎの姿勢をとった時」など、ふとした動作で起こったというものです。
ぎっくり腰の前兆の有無にも個人差がみられますが、前兆がある例としては「腰にずっと違和感があった」「数日前に一度腰が痛くなったが、翌日には痛みがひいていた」などがあります。仕事や趣味、スポーツなどの生活習慣による影響によって、ぎっくり腰になるきっかけや前兆には、違いがあるようです。
ぎっくり腰の痛みは自然と和らいでいくことが多い
ぎっくり腰は、ふとした動作の際、お腹側、背中側の筋肉の働きが低下した状態になることで、痛みに襲われると考えられます。筋膜、筋肉の損傷や椎間板、腰椎の関節などを痛める場合もあります。どの程度痛めたかどうかにもよりますが、ほとんどのケースでは日常生活で無理をしなければ、自然と痛みが和らいでいきます。内臓疾患が絡んでいたり、足への痛み、しびれが出るケースでは、放っておくと症状の悪化がみられる場合があるため、速めの受診が必要です。ぎっくり腰からの回復期は安静が基本?
ぎっくり腰は、よほど軽症の場合を除いて、日常的な動作がスムーズに出来ないくらいの強い痛みを訴えるケースが少なくありません。起き上がることもできず、トイレに立つことも困難になり、身の回りのことができないなどといった、不具合を伴う可能性があります。痛めてすぐの時は、患部が炎症を起こし、熱を持つことで痛みを強く感じるかもしれません。しかしそれも2~3日ほどで炎症が治まり、痛みが軽減されてくることが多いようです。しかし、ぎっくり腰で強い痛みに恐怖心を持ってしまった人は、痛みが和らぎ回復の兆しが見えても「また、痛みが強くなってしまうかもしれない」「しばらく寝ていたほうが安心だ」考え、腰をかばいがちです。しかし、安静を心がけるのも時期によっては逆効果。安静にしすぎると逆に回復の妨げになることもあります。炎症期が過ぎて痛みが軽減されてきたら、痛みの出ない範囲内で、無理はせずに日常生活をスタートした方が、腰の状態が良くなるケースもあるのです。