骨粗鬆症は、生活習慣とも関わりが深いです。早めに予防しましょう |
しかし、より若い年代でも、骨密度減少の兆候がみられることがあるため、「私は若いから大丈夫!」と安心はできません。若い人達に多い危険な要素は何だと思いますか?
骨粗鬆症では、腰痛や背部痛を感じ慢性化してしまうこともあります。丈夫な骨で元気に歳を重ねるためにも、骨粗鬆症予防は今からすぐに始めたい健康維持対策の一つです。
なぜ怖い?骨粗鬆症(こつそしょうしょう)
骨には硬さがありますが、骨量が正常であれば心配はいりません。しかし、骨粗鬆症になると、骨量が減少し、骨が「す」が入ったようにもろくなっていきます。これは、骨の中にあるカルシウムが抜けて減少してしまうためです。怖いのは、このカルシウムの減少は徐々に進行していき、自覚症状がほとんど無いということです。日常では、骨密度を測定する機会があまり無いため、骨がもろくなっていることにも気付かず、そのままの生活を送ってしまいます。「派手に転んだわけではないのに、骨折してしまった」というように、骨折によって初めて自分の骨量が減少していることが分かる場合があります。
また、高齢者では背骨を構成する組織の変性と、骨のスカスカ状態とで体を支えることが困難になり、背骨の一部がつぶれて骨折してしまうケースがあります。つぶれた骨の変形により、ひどい猫背姿勢になると、背中の筋力も低下していきます。
骨粗鬆症の腰痛とは?
気付かない間に骨がもろくなっているかもしれません |
骨折をすると、その骨が変形し背骨を支える周囲の筋肉が硬く緊張し、これが慢性的な腰、背部痛となる可能性があります。圧迫骨折後の激しい痛みは2~3週間ほどで治まることが多いようですが、腰、背部痛が慢性化しないように、背骨への負担を配慮した生活を心がけましょう。
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